おまわりさんもつらいよ…… 本当にあった警官泣かせの事件簿

日々、我々の平和を守ってくれる警察官にはリスペクトしかありません。そんな警察官がかかわるのは大事ばかりではなく、ちょっとした事件やトラブルなどにも関与せざるを得ず、ときに同情すら感じるときがあります。今回はそんな「本当にあった警察泣かせの事件簿」を紹介したいと思います。

飛び降りを止めたかっただけなのに……

2022年、香川県でおこった事件です。とある住宅で20代の女と同居人がトラブルになり、通報を受けた警察官が現地に駆け付けると突然、女が外に飛び出し、海の方へまっしぐら。飛び降りようとしたため、警察官が取り押さえると、なんと女は警察官にヘッドバッド。これが顔面にヒットしたため警察官は公務執行妨害で逮捕しました。女は容疑を否認したそうです。

自殺も考えられる局面で、自分の命も顧みず静止した勇気ある警察官がヘッドバッドを受けるなんて、気の毒すぎます。

時代に逆らう容疑者のリクエスト

2020年、兵庫県でおこった事件。30代女性が駅の自動販売機で飲み物を買っているところに40代の男がお尻を触り逃走。女性は駅員とともに男を追いかけ、公園で捕まえ問い詰めると痴漢行為を認めたそうです。その後、駆け付けた警察官に引き渡された男でしたが、調べに対し一転「女性警察官としか話したくない」と駄々こね……いや、黙秘。それからは男性警察官の質問には一切答えなかったんだとか。さらに担当弁護士も女性を希望し、これらの理由を男は「女好きなので、女性にしかしゃべらない」と説明したそうです。

信念が歪んだ形で徹底している男ですが、それに巻き込まれ、職務が滞ってしまう警察には同情しかありません。

奇跡のタイミングに困惑!?

2018年、北海道でおこった珍事。とあるスーパーの女性トイレでのこと。個室の上部から隣の個室に向けられたカメラを発見した女性従業員。報せを受けた警備員が問題の個室を調べると、男が潜んでいたため駆け付けた警察官に引き渡したそう。

一件落着と思いきや、さらに話は続きます。

警察官が現場のトイレ内を調べること1時間、ひとつの個室が閉じたままなことに気づきました。女性従業員に調べてもらったところ……、個室から出てきたのは女装姿の男。こちらも逮捕されました。女装の男は「女装を楽しんでいたところ、もよおしてしまったので女性トイレに入ってしまった」という主旨の話をしたそでうです。同じ時間に同じ場所にいた犯人たち。奇跡にも似たタイミングではありますが、利用客や従業員、警察の手を煩わせてもらいたくないものです。

きっと愛し愛される警察官なのでしょう……

続いてはダメなことなんでしょうけど……、ともやもやしてしまうおまわりさんニュースです。

2019年、大分県でのこと。地域課所属の50代の警察官が自治会で催された田植えに参加したそうです。

このとき警察官はパトカーで駆け付け、路側帯に駐車し2~3時間、田植えの手伝いをしたんだとか。

それから数日後、市民からこのパトカーの駐車について問い合わせがあり、田植えをした警察官に確認。違法駐車の事実があったとして交通違反の切符が交付されたそうです。

自治会の行事に参加し受け入れられる警察官は、きっと地域とその人々から愛し愛されの間柄だったのでしょう。違法駐車は確かに見逃してはいけない事実ですが、なんとも考えさせられるニュースでした。

(南城与右衛門)

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