芸術の秋!大人も絵を描きたくなるラクガキ絵本

芸術の秋でございます。今年、久しぶりに美術館や博物館に足を運んでみようかとお考えの方も多いのでは…。なかには、絵を描いたり自分でもアートしてみようかとお考えの方もいらっしゃるかもでございます。

ただ、絵を実際に描くとなるとなかなかハードルが高いのが現実でございます。
とはいえ、芸術の秋でございます。
何か作品を残したい、形にしたいと思う気持ちもあるのではないかと存じます。

 そこでオススメしたいのが、こちらの2冊のラクガキ絵本でございます。だれでも簡単に絵が描ける、描きたくなる絵本(単行本)でございます。

まずはこちら『らくがき絵本五味太郎50%』でございます。

『らくがき絵本五味太郎50%』(作:五味 太郎 出版社:ブロンズ新社)

出版されたのが1990年の人気ロングセラー絵本でございます。
 当時は、落書きさせる画期的な絵本として話題になり、その後もシリーズ化され海外でもたくさんの翻訳本が出されております。
 どういった内容になっているかと申しますと、各ページに世界的に有名な人気絵本作家の五味太郎さまの描き途中の絵とお題が記されております。そこに絵を書き足したり、塗ったりして楽しめる絵本でございます。

 例えば、あるページでは、男の子と女の子か並んで立っている五味さまの絵があって、ふたりの服には何も描き込まれておりません。そこに「ふくにもようをかきましょう」とお題があり、読者は自由に服の模様を書き込めるようになっております。他には、道路の絵だけが描かれていて、そこに「自動車をかきましょう」というお題であったり、馬の胴体と顔だけが描かれていて、「足をかきましょう」というお題であったり…。とにかく描きたくなるお題ばかりでございます。
 描くことの楽しさを体感できること間違いナッシングな一冊でございます。ページ数も368ページ。描き応えもございます。親子でも楽しめますし、大人でも楽しめるラクガキ絵本でございます。

そしてもう一冊が、『すき好きノート』でございます。

『すき好きノート』(作:谷川 俊太郎 装画:安野 光雅 出版社:アリス館)

さきほどの『らくがき絵本五味太郎50%』のガイド役は、大人気絵本作家の五味太郎さまでしたが、こちらのガイド役は、日本を代表する詩人の谷川俊太郎さまでございます。

 こちらも、本の空いている箇所にラクガキしていくロングセラー絵本(単行本)でございます。こちらは絵だけでなく文字(エッセー)でも、写真を貼り付けてもオーケーというコンセプトになっております。好きなものや好きなことを字や絵でうめていくノートでございます。

表から裏から両方から読めるよ(描ける)ようになっております。
左から開くと子供向けの「すきノート」。右から開くと大人向けの「好きノート」。「好きノート」の方では、お題だけでなく谷川さまのお題に関するエッセイも載っております。このエッセイに触発されてアートな才能が発見できるかもでございます。

今年の秋は、是非是非、ラクガキ絵本で芸術の秋を満喫していただければと存じます。

(文:絵本トレンドライター N田N昌)

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