
社員寮で『28人発症』 「サルモネラ菌」集団食中毒 菌の正体&予防のために重要なことは…
茨城県は13日、神栖市の社員寮で食事をした28人が、食中毒症状を訴えたと公表。
調理従事者3人からサルモネラ菌
県の保健医療部によると、今月8日、神栖市内の社員寮で提供された夕食を食べた28人が、下痢、腹痛、発熱などを発症した。
うち18人が、医療機関を受診。

保健所が検査したところ、調理従事者3人と発症者14人から、サルモネラ属菌を検出した。
よって、提供された食事が原因の「集団食中毒」と断定。
食堂を営業禁止処分
8日の夕食に提供されたメニューは、油淋鶏(キャベツ、きゅうり、トマト添え)、卵とキクラゲの炒め物、冷菜(ピリ辛メンマ、きゅうりの和え物)、味噌汁、ご飯。

なお、県は食品衛生法に基づき、寮の食堂に対して再発防止策が講じられるまで、営業禁止を命じた。
夏場に多く発生
サルモネラ菌による食中毒は、夏場に多く発生する傾向がある。
主な原因食品は、非加熱及び加熱不十分の鶏肉やその加工品、鶏肉料理、鶏卵を使ったメニューなど。
また、ペットとして飼われている動物からの感染事例もある。

小児や高齢者が感染した場合、脱水症状により命に係わる深刻な状態になることがあるため、注意が必要だ。
予防6原則
予防方法としては、
1. 十分な加熱を行う(中心温度75℃以上で1分間など)
2. 食材処理用の調理器具や容器を、他の食材と分ける。
3. 食材を取り扱った後は、必ず手を洗う。
4. 食材処理後の調理器具・容器は、洗浄と消毒を行う。
5. 食材は、信頼する業者から購入し、適切な温度で管理。
6. ペットと触れ合った後は、必ず手を洗う。

これらの予防方法を徹底することで、サルモネラ菌による食中毒のリスクを、大幅に減少させることができる。
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