話題の【帯状疱疹】気をつけるべきポイントとは? 現役医師が詳細解説

話題の帯状疱疹だが、いったいどのような症状があるのだろうか。

帯状疱疹について、気をつけるべきポイントについて解説する。

帯状疱疹は皮膚に水ぶくれが出る

帯状疱疹の代表的な症状として、帯状に皮疹が出て痛いことがあげられる。

水ぶくれが特徴的だが、つぶれてただれて、血が出てしまうこともある。

皮膚がピリピリ痛む

実は、水ぶくれなどの皮疹が出る数日前に、皮疹が出る部位に痛みを感じることがある。

ピリピリとした痛みや、違和感、圧痛などを感じる。

服がこすれるだけで、痛みが走ることが多い。

帯状疱疹は片側、胸に多い

帯状疱疹がよく出る部位は、胸、顔、首、腰などだ。

それも両側に出るのではなくて、ほとんど片側だけである。

顔に発症したら注意

帯状疱疹が顔に出た場合、目の周りや鼻だと失明してしまうリスクがある。

目の周りの痛みや水疱が出たら、できる限り早く医療機関を受診しよう。

原因は免疫力の低下

帯状疱疹の原因は、水痘・帯状疱疹ウイルスが活性化することによる。

小さい頃に、多くの子どもが水ぼうそうに感染する。

水ぼうそうの原因となるウイルスは、水ぼうそうが治った後も体内の神経に潜んでいる。

そして風邪をひいたり、ストレスなどがかかって免疫力が低下している時に、再活性化して帯状疱疹になるのだ。

治療は抗ウイルス薬を飲む

治療としては、原因のウイルスに対する抗ウイルス薬を飲むのが一般的だ。

発症してから、できる限り早く飲むのが良いとされている。

痛みに関しては、痛み止めを内服する。

何度も帯状疱疹になる方は注意

何度も帯状疱疹を繰り返す場合は、免疫力が常に低くなっている可能性がある。

AIDSやがんなどの命に関わる疾患を患っている可能性もあるので、医師と相談するのがおすすめだ。

痛みが残ることも…

水疱は、発症してから1週間程度で少しずつ治っていく。

ただ、痛みは、残ってしまうことがある。

特に痛みが残りやすいのは、60歳以上の方、皮膚の水疱が広く出ている方、発症時の痛みが強い方などだ。

後遺症を残さないようにするには、早めに抗ウイルス薬を飲んだ方が良いという報告もある。

痛み、水疱に気づいたら早めに医療機関へ

帯状疱疹は、痛みを伴って帯状に水疱ができる疾患だ。

数日前から痛みだけを感じる時があり、おかしいと思ったら早めに皮膚科を受診してほしい。

痛みだけの場合、麻痺している可能性もあり、さまざまな検査をする可能性もある。

執筆者:あやたい

医療制度や医療職・医療現場が抱えるさまざまな問題について考える医師。

日々変わっていく医療現場から生の声や、日常に役立つ医療知識を発信したいという思いで執筆。

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