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医学部入学のために「仮面浪人」するのはなぜ? その現状と問題点を現役医師がレポート

大学受験において、医学部入学はよく目標とされる。

なかには他の学部に入学しておいて、医学部合格を目指す「仮面浪人」をしている人もいるのだ。

今回は仮面浪人するパターンや経緯、問題点などについてレポートする。

国公立大学医学部は1校しか受験できない

仮面浪人する理由として、医学部の受験校が限られるということがあげられる。

医学部は、国公立大学と私立大学の2種類に分かれる。

国公立大学の場合、受験日程の関係上、基本的に1つの医学部しか受験できない。

つまり、志望大学に落ちてしまうと、他の国公立大学の医学部を受験できないのだ。

受験生ごとに志望校はあるが、医師になりたいと思うとき、全国の医学部で自分が合格できそうな大学を選ぶことも多い。

志望校と合格できそうな大学とを、照らし合わせながら、自分の中で落としどころを見つけて、受験校を選択するのはよくあるパターンだ。

「偏差値の少し低い大学の医学部を、受験していれば合格していたのに」と思う受験生もたくさんいる。

受験は一発勝負なので、合格するだろうと思われてた人が、落ちてしまうこともよくあるのだ。

私立大学医学部は学費があまりにも高額

私立大学の医学部は、一般的には国公立大学の医学部よりも偏差値が低いため、合格しやすいといわれる。

その理由の一つとして、「学費があまりにも高い」からと考えられている。

私立大学の医学部は、税金で医師を養成できないため、どうしても費用が高くなるのだ。

国公立大学の場合は、6年間で約400万円、私立大学の場合は、約2,000~4,500万円かかるとされている。

奨学金があるとしても、私立大学ではかなりの負担が強いられるため、一般家庭では通学困難だ。

浪人しても合格できる保証がない

また、医学部を落ちてしまい浪人したとしても、次の年に合格できるとは限らない。

実際、浪人した受験生の方が合格率は低い。

仮面浪人という選択肢

なお、多くの国公立大学には、受験時期として前期と後期がある。

医学部は前期しかないところも多く、後期があっても定員人数は少ない。

その一方で、他学部は後期でも定員が多いこともある。

前期で医学部に落ちてしまい、「後期で有名国公立大学の他学部を受験して合格する」というのがよくあるパターンだ。

仮面浪人とは、その合格した他学部にとりあえず入学し、翌年に医学部受験を目指すこと。

これなら翌年以降、医学部に落ちたとしてもそのまま他学部に通うこともできる。

ある程度お金に余裕がないとできないが、これが医学部受験で、時々見られるパターンなのもまた事実なのだ。

執筆者:あやたい

医療制度や医療職・医療現場が抱えるさまざまな問題について考える医師。

日々変わっていく医療現場から生の声や、日常に役立つ医療知識を発信したいという思いで執筆。

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