
カレーライスなど食べた『68人発症』 「ウエルシュ菌」集団食中毒 今回の発症者は【90%以上が10代】
山梨県は18日、北杜市内の宿泊施設で食事をした68人が、食中毒症状を訴えたと発表。
64人が10代
県の衛生薬務課によると、今月7日『小金井市立清里山荘』に宿泊した男性32人と女性36人が、腹痛や下痢を発症した。

また、発症者のうち、64人が10代。
保健所が検査したところ、発症者4人と調理スタッフ1人から「ウエルシュ菌」を検出した。
3日間の営業停止処分
施設が提供したメニューは、
8月7日(木)夕食:ハンバーグ、肉シュウマイ、鶏モモ竜田揚げ、ロールキャベツ、千切りキャベツ、キャロット甘煮、卵スープ、ごはん、ミルージュ。
8月8日(金)朝食:塩鮭、厚焼き玉子、切干大根、ポテトサラダ、ロースハム、納豆、千切りキャベツ、わかめとねぎの味噌汁、ごはん、ヨーグルト。
昼食:カレーライス、福神漬け。
夕食:豚ヒレカツ、炭火若鶏きじ焼き(醤油)、春巻、肉団子、千切りキャベツ、野菜スープ、ごはん、ジョア(プレーン)。

保健所は、施設が提供した食事が原因による「ウエルシュ菌食中毒」と断定。
食品衛生法に基づき、施設に対して3日間の営業停止を命じた。
常温保存で菌が増殖
ウエルシュ菌は、大量調理された食品や長期間保存された食品で増殖しやすい。
そのため、原因となる食品はカレー、スープ、肉団子、チャーシュー、煮物などが挙げられる 。

また、大量に調理された後、一定期間常温で放置すると、菌が繁殖する。
ウエルシュ菌は熱に強い
ウエルシュ菌食中毒を予防するためには、
1.喫食までの時間を短くする:前日調理は避け、加熱調理したものは喫食までの時間をなるべく短くする。
2.加熱調理後に速やかに冷却:加熱調理後は速やかに10℃以下に冷却するか、55℃以上で保管。
3.よく混ぜながら調理:よくかき混ぜながら調理を行うことで、満遍なく熱をいきわたらせる。
4.調理後の食材は小分けにして保存:調理後の食品は、底の浅い容器に小分けにして保存する。
なお、ウエルシュ菌は熱に強いため、加熱調理しても完全に死滅しないことがある。

そのため、調理後の温度管理が非常に重要だ。
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