赤ワインに含まれる「ポリフェノール効果」とは? 『効果的なとり方』を現役医師が解説!
赤ワインには、多くのポリフェノールが含まれる。
具体的にどのような効果があるのかや、おすすめのとり方について紹介する。
ポリフェノールとは…
ポリフェノールは、皮や果肉、葉に含まれる色素だ。
植物が紫外線によって、酸化しないようにコントロールしている。
ポリフェノールの種類は、5000種類以上もある。
赤ワインに含まれるのは、アントシアニンというポリフェノールの一種だ。
黒いブドウに多い
黒ブドウでは、皮にタンニンなどの色素成分が多く、醸造される過程でポリフェノールが大量に作られる。
ビールやウイスキー、日本酒、焼酎などには、ほとんどポリフェノールは含まれていない。
動脈硬化の進行を抑制
ポリフェノールの一つの成分に、プロシアニジンがある。
ハーバード大学での研究では、プロシアニジンによって、コレステロールが血管の壁にくっついて血管が狭くなるのを抑えてくれるのだ。
つまり、動脈硬化の進行を抑制する効果がある。
病気になりにくくなる
ポリフェノールには、ビタミンCやビタミンEと同じように、抗酸化作用がある。
酸化することで、細胞などはストレスを受けて衰えてしまう。
これを抑えるのが「抗酸化作用」だ。
抗酸化作用によって、細胞がダメージを受けにくくなり、さまざまな病気になりにくくなるといわれている。
効果は数時間程度
ポリフェノールの作用があるのは、摂取してから2〜3時間程度と考えられている。
ポリフェノールの効果を高めるには、1日の中で定期的にとるのが大切だ。
しかし、赤ワインばかりを飲んでいると、肝臓に負担がかかりすぎるのでおすすめできない。
ポリフェノールを多く含む飲み物
同じ量で考えた場合、一番多くポリフェノールを含むのは赤ワインだ。
次に、抹茶、コーヒー、緑茶、紅茶、ココア、ウーロン茶などがある。
ポリフェノールをとりすぎると…
ポリフェノールそのものをとりすぎても、多くは問題にはならない。
しかし、ポリフェノール以外の成分もとりすぎてしまうので注意が必要だ。
また、妊娠中の方は、子どもの心臓に悪影響を及ぼすので、控えめにしておく方が良いだろう。
サプリメントではなく、食事からのみポリフェノールをとるようにして欲しい。
定期的に飲んでみよう
ポリフェノールには、コレステロールを沈着抑制するとともに抗酸化作用などもあり、生活習慣病を予防するのに効果がある。
赤ワインだけでなく、緑茶やコーヒー、紅茶などを定期的に飲むのがおすすめだ。
執筆者:あやたい
医療制度や医療職・医療現場が抱えるさまざまな問題について考える医師。
日々変わっていく医療現場から生の声や、日常に役立つ医療知識を発信したいという思いで執筆。
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。