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誰でも良い医療が受けられるのはそろそろ限界!? 現役医師が詳細にレポート

日本には、世界の中でも珍しい特別な医療制度がある。

そのため、誰でも等しく医療を受けられる。

今回は、日本の医療が特別だからこその問題点について解説する。

国民皆保険制度の国

日本は、誰でも国の医療保険に加入できる。

また、国に皆保険制度があるからこそ、誰もが同じ医療が受けられるのだ。

世界中を見渡しても、なかなかそのような国はない。

例えばアメリカだと、一部の貧困層以外は自分で医療保険に入らないといけない。

保険によって受けられる医療が違う国も

アメリカでは自分のお金で、保険会社の医療保険に入る。

そして、保険内容によって受けられる医療レベルが異なるのだ。

例えば、あまり医療保険料を払えずに良い保険に入れなかったとしよう。

すると、がんになったとしても、抗がん剤治療や手術などは保険でカバーされていないので、がんの治療ができないのだ。

つまり、お金がない人は、がんなどの治療は受けられずに亡くなっていくしかない現実が待っている。

日本は誰でも同じ医療を受けられる

日本では、みんな当たり前のように病院へ行ける。

そして、がんになったとしても、高額な抗がん剤や手術を受けられる。

また年収によって、1ヶ月に負担する医療費に上限がある。

年収が低いほど、上限の医療費は少なくなる。

がんの手術費用、入院費用など合わせると数十万円、抗がん剤も高ければ一回で100万円くらいかかるものもある。

平均年収ぐらいであれば、どれだけ医療費が実際にかかったとしても月に5〜8万円程度ですむ。

生活保護の方であれば、医療費は0円なのだ。

高齢化による医療費増加

日本の奇跡とも言われる医療費の制度だが、税金と国や自治体からのお金でまかなわれている。

特に現役世代からの税金負担が多い。

そして、日本の医療費の約60〜70%を、高齢者の医療費が占めている。

年々高齢化が進み、医療費が増えていく一方で現役世代が減っていく。

国の対策で考えられること

少なくとも現状のままで、今の医療費をまかなうことは不可能だ。

他の税金を上げるか、一部の医療内容しか国の医療保険ではカバーできないようになるだろう。

そうなった時、自分はどんな選択を取るのかぜひ考えて欲しい。

執筆者:あやたい

医療制度や医療職・医療現場が抱えるさまざまな問題について考える医師。

日々変わっていく医療現場から生の声や、日常に役立つ医療知識を発信したいという思いで執筆。

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