『アトムの童』主要キャスト3人で夜食を囲むシーンにほっこり!
『アトムの童』第2話が描き出したのは、少年漫画的“熱き男の友情”だった」と、前回のレビューで書いた。
それを言うなら第3話は、一難去ってはやってくる一難に、仲間全員で立ち向かっていく青春群像劇ーーと、言えるかもしれない。
時は1年後。完成間近のゲームを前に、アトム玩具には「あと1ヶ月で5000万返済」のミッションが課せられてしまったのだ。風が吹けば飛んで消えてしまうような小さな会社に、あとどれだけの体力が残っているのだろうか?
松下洸平さん (画像は松下洸平Instagram:@kouheimatsushita_officialから)
5000万の返済、ゲームデータの消去……止まらない災難
ようやくゲームが完成するかと思いきや、やよい銀行・小山田(皆川猿時)の裏切りにより、1ヶ月後までに5000万を返済しなければならないことに。もし、それが叶わなければ……海(岸井ゆきの)率いるアトム玩具は、社屋も土地も技術もすべて奪われることに!
那由他(山﨑賢人)や隼人(松下洸平)も一緒に、「全力で融資してくれるところ」を探すことになったが、雲行きは良くない。
興津社長(オダギリジョー)、そして小山田の命により、アトム玩具の財務顧問となった鵜飼(林泰文)。彼がキーパーソンである。おそらく、彼の裏切り行為によってアトム玩具は窮地に立たされているのだ。
やたらと、5000万返済ではなく会社の売却を促すのもそう。小山田を説得すると言いながら、その通りにしていないのも怪しい。挙げ句の果てに、那由他たちが1年かけて作ってきたゲームのデータを消去してしまった疑惑まで!
このとき、ゲームデータを消去したのは鵜飼ではなく、同じく裏切り行為に及んでいるであろうパブリッシャー・晶(玄理)だとする見方もあるが、果たして……。
山﨑賢人・松下洸平・岸井ゆきのが夜食を囲む!
前途多難なアトム玩具。しかし、今回も視聴者の心を熱くする青春な一コマが多かった。
金策に走る海の顔を見て「公哉と同じ顔してた」「またオレたちがムリさせちゃってんのかな?」と心配する那由他。その相談をするために、かつての作業場へ隼人を呼び出そうと電話する。
しかし、隼人はその色をいち早く嗅ぎつけ、すでに作業場までやってきていた。さすが、お互いのことを知り尽くしている親友である。
那由他、隼人、海の3人で、夜食のカップラーメンを囲むシーンにも和んだ。固麺が好きだから、と2分半でカップラーメンを食べる那由他に対し「作ったところが3分を推奨してんだから」とツッコむ隼人。「私は5分派。猫舌で熱いの食べられない」と言う海に「ラーメン食べるなよ、もう」と軽快に合いの手を入れる那由他。
セリフがそれぞれのキャラクターに絶妙にマッチしていて、テンポも良い。各務(塚地武雅)たち=“爺さんズ”を含めた空気感にも当てはまるが、アットホームで、役者全員がリラックスしてるのが伝わってくる。公式SNSを見るかぎり、実際に関係性も良く、和気あいあいとした撮影現場なのだろう。
次回第4話は、消えたゲームデータの復旧に励むことになる那由他たち。興津社長らの裏切り行為に、どこまで持ち堪えられるのか?
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