生態や能力に関心! 驚愕! いきもの不思議話
普段は可愛らしいいきものたち。人間が愛でたり関心をよせたりする一方で、いきものたちは本能で、われわれが予想もつかない驚きの生態をもっていたり、行動をとったりすることがあります。
今回はそんないきものたちの「へぇ」と関心、「マジか?」と驚くような、不思議な話を紹介します。
トナカイの群れが約80キロの速さで渦巻のようにぐるぐる回る怪奇!?
数十から数百、多いものは万を超える群れを作るトナカイ。
彼らはオオカミやクマなどの敵と遭遇した際、円を描くように渦巻状に走り出す防御行動をとります。これは「トナカイサイクロン」とも呼ばれ、標的を1頭に絞らせないようにするためだそうです。外側はオスで、内側は守られる立場のメスだったり子供の個体なんだそうです。このサイクロンに仮に敵が突っ込んできたとしても時速80キロに達することもあるというトナカイの脚力で敵も無傷ではいられないでしょう。
宿主を傀儡にし死ぬまでコキ使う、寄生バチの恐怖
寄生バチの種類は多いですが、クモヒメバチという蜂はなかなか恐怖を感じます。まず、クモの体表に卵をうえつけると、孵化した後もクモを生かしたまま体液を吸って成長します。この間、クモは従来通り、巣をつくり自身のエサも捕食します。こうすることで幼虫は他の敵から身を守ることができ、なおかつ宿主が死ぬこと無く自身も成長が可能なわけです。その後、さなぎになるまで体液を吸い、守られ、最後は自身が安全に過ごせるクモの巣を張らせた後、食い殺します。
小さなウロコアシナガグモの背中に乗ったもっと小さなクモヒメバチの幼虫。クモの背中から養分を吸いつつ、自分に有利なように宿主の行動までコントロールしてしまうエイリアン。高須賀先生の「クモを利用する策士、クモヒメバチ」(東海大学出版部)に詳しい。 pic.twitter.com/mknApxfptD
— 日本野虫の会 新刊発売中! (@panchichi3) December 26, 2018
寄生といえば、オオカミの群れで個体をリーダーに導く寄生虫がいるといいます。その寄生虫はトキソプラズマ原虫。オオカミは生涯、同じ群れに留まるもの、リスクを冒し群れを離れ新しい群れをつくるものがいます。このトキソプラズマに感染したオオカミは、感染していない個体とくらべ11倍、群れを離れる可能性が高く、46倍、群れのリーダーになる可能性が高いんだとか。
オスに追いかけ回されたら死んだふりで誤魔化すメストンボ
スイスの大学が発表したトンボの生態の話題。メスのトンボが、オスに執拗に追いかけられていると、突然メスは力尽きたように墜落。地面に落ちた動かなくなったメス、これを確認したオスは「死んでしまった?」と思ったかは分かりませんが、そのまま飛び去っていったそう。その後、メスはオスがその場から去って行ったのが分かると、何事もなかったように飛びたち、去っていったんだとか。報告によると、メス31匹中、27匹が「死んだふり」のトライをし、21匹が成功したそうです。
メスはなぜ “死んだふり”いわゆる「擬死」をするのかというと、すでに交尾を終えている個体で、もう一度する必要がないため逃げたり死んだふりをしているといわれています。
愛してくれた人間に敬意を表するサル
スリランカのとある町に住む56歳の男性が亡くなりました。彼の葬式には親族や友人が駆け付け最後の別れを偲んでいましたが、そこに1匹のサルが……。亡くなった男性は動物好きで生前、駆け付けたサルにフルーツなどを上げて仲良くなっていたそうです。その男性が棺に納められ、動かない様子を見たサルは、男性の顔をそっと触ってみたり、口元に優しく手を当てたり、まるで呼吸をしていないのを確かめているような仕草。そして冷たくなった手を触り、「起きて!」と言わんばかり。さらにサルは、男性にこれまでの敬意を表してかキスをし、別れを惜しんでいました。
【葬式に現れ】生前の男性に毎日餌をもらっていたサル、故人に近づきキス スリランカhttps://t.co/WwYzjcv6OX
— ライブドアニュース (@livedoornews) October 23, 2022
いつものようにやって来たサルは、家の様子が普段と違うことに気付き、台の上に横たわる男性を発見。びくともしないことが分かると、敬意を示すかのようにキスをしたという。
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。