• HOME
  • ライフスタイル
  • 研究員が明かす、第一印象の8割は“口元”で決まる理由―見落とされがちな「歯並び・噛み合わせ・表情」の重要性とは

研究員が明かす、第一印象の8割は“口元”で決まる理由―見落とされがちな「歯並び・噛み合わせ・表情」の重要性とは

新生活が始まる春は、初対面の相手と話す機会が増える季節だ。服装や髪型を整える人は多いが、実は見落としがちなのが「口元」。歯並びや歯の明るさ、口角の上がり方は、第一印象やコミュニケーションに大きく関わっているという。今回は、100年以上にわたり、歯や口腔の健康に向き合ってきたライオン株式会社 研究技術センターライフサイエンス研究所 本山 実穂さんに、春に見直したい「歯並び・噛み合わせ・口元の悩み」について聞いた。

第一印象は口元で変わる? 笑顔と歯の見た目に注目

口元の印象は、歯の白さや歯並びといった見た目に加え、口角の上がり方など表情の動きが合わさって決まるという。ライオンの調査では、「口元で笑顔の印象が変わる」と感じる人は約8割にのぼり、口元が第一印象に大きく関わっていることがうかがえる。

さらに、同一人物の写真で歯の色だけを変えた比較調査では、歯が明るく白いほうが「顔全体も明るく見える」と答えた人が約8割だった。「清潔感がありそう」約80%、「魅力的に見える」約76%という結果も出ており、歯の見た目が相手に与える印象は想像以上に大きいようだ。

こうした歯の見た目に、自然な笑顔ややわらかな表情が加わることで、親しみやすさや信頼感につながる。さらに、笑顔に自信のある人ほど健康感や生活満足度が高い傾向も確認されており、口元や表情は見た目だけでなく、日常のコミュニケーションにも影響する大切な要素といえそうだ。

オンライン時代こそ重要? 口元と表情のケアが印象を左右する

歯や口臭のケアに加えて、いま意識したいのが「表情」だ。ライオンの調査では、約7割の女性が、豊かな表情は「人間関係を円滑にする」「ビジネススキルの一つ」と感じているという。また、オンラインでは相手の印象を左右するパーツとして、目元に次いで口元が注目されやすいことも分かっている。

一方で、長時間のPC作業などにより、「表情がこわばっている」と感じる人も約7割にのぼるという。画面越しのやり取りが増えた今、口元や表情を整えることは、見た目の印象だけでなく、円滑なコミュニケーションのためにも大切になっているようだ。

こうした背景から、口元や表情のケアは、オンライン会議時代の新しいビジネスマナーのひとつになりつつあるといえそうだ。

歯並びだけではない? 見直したい「口の使い方」

歯並びや噛み合わせは、見た目だけでなく、「食べる」「話す」「笑う」といったお口の働きとも深く関わっている。しっかり噛めること、舌や口まわりの筋肉がスムーズに動くこと、自然に表情をつくれること――こうしたお口の働きを支えるうえで、歯並びや噛み合わせは大切な要素のひとつだ。

一方で、影響は逆方向にもある。毎日の「食べる」「話す」という行動の中での、口まわりの筋肉の使い方や習慣の積み重ねが、歯並びや噛み合わせに関わることもあるという。見直す際は、無意識に片側ばかりで噛んでいないか、あごに疲れや違和感がないかなど、普段のお口の使い方に目を向けたい。

特に見落としがちなのが、舌の位置だ。舌は本来、上あごに軽く触れているのが自然な状態とされるが、低い位置が続くと歯並びや噛み合わせに影響することがある。また、口呼吸や頬杖といった何気ない習慣も、日々の積み重ねで口元のバランスを左右する可能性がある。

こうしたポイントは日常の中でも意識しやすいが、歯並びや噛み合わせは専門的な評価が必要な領域でもある。違和感が続く場合は、自己判断で済ませず、早めに歯科医院で確認することが大切。

口元の印象は“筋肉”でも変わる? 手軽に始めたい表情筋ケア

笑顔や驚いた表情をつくる表情筋の一部は、口の中から近い位置にあり、内側からアプローチしやすい筋肉でもある。これらの筋肉を動かすことで、表情がやわらかくなり、若々しい印象やすっきりしたフェイスラインにつながる可能性があるという。また、血流やリンパの流れを促す点でも注目されている。

手軽な方法として紹介されているのが「舌回し」だ。口を閉じたまま、舌で歯の表面をなぞるようにゆっくり回すもので、左右20周ずつが目安。口まわりの筋肉を内側から刺激でき、こわばりをほぐすケアとして取り入れやすい。

近年は、口の中から表情筋にアプローチする美容機器も登場している。ライオンの「inquto口内美顔器VRインナーリフト」は、振動と赤色LEDで口内から表情筋に働きかける設計が特徴だ。

口元の悩み、セルフケアでいい? 受診の目安を知っておきたい

口元や噛み合わせの悩みは、セルフケアで整えられるものと、歯科受診が必要なサインを見分けることが大切だ。日常生活による歯の着色や、片側噛み、口呼吸、舌の位置などの習慣は、歯みがきやフロスに加えて、お口の使い方を見直すことで改善を目指しやすい。表情筋のストレッチや舌の体操も、取り入れやすいセルフケアのひとつだ。

一方で、噛み合わせそのものの違和感や、あごの痛み・音といった症状がある場合は、自己判断せず専門家に相談したい。さらに、歯ぐきの腫れや出血、痛み、歯のぐらつき、噛みにくさなどは、歯周病などの可能性もあるため受診を検討すべきサインといえる。

症状がなくても、定期的に歯科医院でチェックを受けることで、自分では気づきにくい変化にも対応しやすくなる。セルフケアと専門的なケアを組み合わせることが、健やかで美しい口元を保つ近道になりそうだ。

取材協力
ライオン株式会社
研究技術センターライフサイエンス研究所
本山 実穂
​​https://www.lion.co.jp/ja/

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。