大阪市の公立小学校 プールの水を『61時間』出しっぱなし・ルールも守られず… 教委は「(発見時)水があふれていた」
大阪市教育委員会は2日、市立矢田北小学校で、プールの水を「61時間」出しっぱなしにしていたと発表。
トレンドニュースキャスター取材班は、市教委に詳しい状況を聞いた。
ルール守られず…
市教委によると先月28日、プールの水位が低かったため、正午ごろから教諭1名が注水を開始。
なお、注水作業をする際には、職員室のホワイトボードに「注水作業中」と記載するルールだったが、当該教諭は記載しなかった。
その後、午後1時30ごろ、プールの授業は雨のため中止。
しかし、教諭はプールの水を止めることを、忘れてしまった。
深夜に学校へ
この日の午後5時ごろ、ほかの教職員2名がプール奥にある浄水装置を止めに行った。
しかし、プールに注水していることには気づかなかった。
注水するときの音が、雨音でかき消されていたという。
7月1日午前1時ごろ、当該教諭はプールの水を止めていなかったことに気づき、すぐに学校に向かい、水を止めた。
しかし、プールからは、水があふれ出ていた。
損失額を調査中
市教委の担当者は、トレンドニュースキャスターの取材に「水がどのくらいの量あふれたのかと、損失額は現在調査中」と話す。
また、その損失額を、誰が負担するのかについては「損失額が確定してから、検討していくことになる」と担当者。
「市民の財産に大きな損害」
なお、2021年夏には高知市内の小学校で、教師がプールの水を1週間止め忘れたため、約250万円の損失となった。
このうち、約132万円を教師・校長・教頭が負担している。
神奈川県の横須賀市や川崎市でも、『プールの水出しっぱなし』事案が発生し、損失額の半額程度を、作業者や管理職に請求する事態に。
この理由について、自治体側は「市民の財産に大きな損害を与えたため」としている。
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