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おにぎりを食べた14人が集団食中毒 『黄色ブドウ球菌』が原因 保健所は「保冷剤や保冷バックの有効活用を…」

埼玉県は3日、深谷市内の業者が提供したおにぎりを食べた14人が、食中毒症状を訴えたと発表。

トレンドニュースキャスター取材班は、県の食品安全課から詳しい話を聞いた。

黄色ブドウ球菌を検出

食品安全課によると、先月26日昼ごろ、深谷市の『食品館 ハーズ』が製造・配達したおにぎりを、事業所の従業員49人が食べた。

そのうち、10~60代の男女14人がおう吐、下痢などの食中毒症状を訴えた。

保健所が検査したところ、患者から黄色ブドウ球菌を検出。

手袋をしていたが…

そのため、熊谷保健所が黄色ブドウ球菌による食中毒と断定し、業者に立ち入り検査を実施した。

当日に提供されたおにぎりは、鮭、高菜、わかめ、ツナマヨの4種類。

なお、従業員はおにぎりの製造中、手袋をしていたという。

保健所は、『食品館 ハーズ』を5日まで、計3日間の営業停止処分とした。

大規模食中毒も発生

黄色ブドウ球菌は、のど、鼻の中、手指や髪の毛などに存在。

特に化膿した傷口、おでき、水虫、ニキビなどから多く検出される。

(画像:黄色ブドウ球菌 提供:東京都健康安全研究センター)

黄色ブドウ球菌の保菌率は、約40%とされており、過去には大規模な食中毒事故の原因になったこともある。

10℃以下で保存

また、黄色ブドウ球菌が食品上で増殖すると、その際に産出される毒素(エステロキシン)が食中毒の原因となる。

この毒素は100℃でも分解されず、比較的高い食塩濃度でも増殖する。

そのため、食品は10℃以下で保存し、菌が増えるのを予防することが大事。

さらに、運動会や大会など、気温が高い場所でおにぎりを食べることも多くなるこの季節は、より注意が必要だ。

(画像:保冷剤)

食品安全課の担当者は「十分な手洗いと共に、保冷剤や保冷バックを有効活用してほしい」とアドバイス。

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