人気漫画「ワールドトリガー」で出現は一度きり!? また見たいあのロマン砲
ジャンプスクエアで連載され、アニメ化もされるなど人気のバトル漫画「ワールドトリガー」。
地球のボーダー隊員と異世界の近界民(ネイバー)の戦いが激アツでかっこいい作品です。そんななか、たった1度きりしか出現していない希少な人物やシーンがあります。
今回は「1度きりなんてもったいない!」と思う、まさにロマン砲的なシーンを振り返りたいと思います。
那須玲の芸術的に美しいフィニッシュブロー
ボーダー基地の遠征艇を破壊するため近界民のガロプラが襲撃した際に那須隊の那須玲が見せた一撃が鳥肌ものの美しさでした。
基地内に侵入してきたガロプラ兵のウェン・ソーと那須隊の那須玲・熊谷友子が交戦。ウェンは煙幕を焚くと、姿を変化させるトリガーで熊谷に化けます。そして油断した那須の片腕を切りつけました。これに那須は「くまちゃんに化けるなんて許せない」と憤慨。
さらに一気呵成と、ウェンは分身のトリガーで熊谷をチクチクと攻撃、虫の息にします。打つ手がないまま那須隊が破れる寸前まで追い込まれたところ、駆け付けた別のボーダー隊員・菊地原士郎のアドバイスで分身の本体を看破。那須は「くまちゃんの受けた傷、まとめて返すわ」と、らせんの柱状に放ったバイパーの集中砲火でウェンを貫き勝利しました。この派手な一撃はかっこよく、また見たいと思わせるフィニッシュブローでした。
「ワートリ」の最強キャラ? 『ヴィザ翁』
アフトクラトルによる侵攻で地球に遠征してきたのがハイレイン率いる6人の猛者たち。なかでも「ワールドトリガーの世界で最強キャラ」と言われているのがヴィザ翁です。穏やかな人物で年齢は65歳。若者の方がトリオンを成長維持できる世界観の中、老齢は異例なキャラです。
そのヴィザ翁はアフトクラトルの国宝である黒トリガー「星の杖(オルガノン)」を武器に、ボーダー隊員を圧倒する実力の持ち主で、対峙したのは主人公のひとり空閑遊真。彼もまた黒トリガーの使い手ですが、技術と経験でとても敵う相手ではありませんでした。
そこで遊真は「爺さんは自分より強いやつと戦ったことあんの?」と尋ねるとヴィザ翁は「真に強いか弱いかは、勝負決して後判ることでありましょう」と冷静に返答。遊真は「なるほど。強いやつのセリフだ」と納得しました。
そんな2人の戦いの決着は意外な奇策でした。遊真はトリオン体でしかトリオン体を倒せな(両者ともトリオン体)いという原則を利用し、一旦ヴィザ翁に自分を斬らせ、勝負が決したと油断させた刹那、生身の遊真がヴィザ翁を破壊。これは遊真の生身もトリオン体であることを知らないヴィザ翁にとって初見殺しでした。
ヴィザ翁にとって予見できない事態でしたが、その実力は誰もが認めるところ。この戦いやキャラクターはもう一度見たいと思わせるものでした。
三輪の「風刃起動!」
そして最後もアフトクラトル戦で登場したもう一度見てみたいシーンです。この戦いのクライマックスで震えるほどかっこいいムーブを見せたのが三輪秀次です。そもそも三輪は姉を近界民に殺されていて恨みを抱える少年です。なおかつ、近界民である遊真がボーダー隊員であることや三雲修と懇意にしていることも快く思っていませんでした。
そんな背景がある三輪ですがアフトクラトルとの最終盤、ハイレインが襲い掛かる三雲を救える位置にいたのは三輪と遊真だけでした。とはいえすぐに駆け付けることができる距離ではなかったため、三輪はノーマルトリガーを解除。遠距離攻撃ができる迅悠一から預かった黒トリガー「風刃」を起動しハイレインに攻撃。時を同じくしてヴィザ翁を降した遊真も遠距離から攻撃。間一髪でハイレインを2人が打ち抜きました。このシーンは、ワールドトリガーでも随一の名シーンです。
現状、三輪が風刃を起動したのはこの一度きり。とっておきの手段なのでしょうが、もう一度見てみたいです。
その他にも、ボーダーの本部長で「ノーマルトリガー最強の男」忍田真史の戦闘など、1度しか登場していないシーンやキャラはまだまだあり、再び描かれることを期待して止みません。
(南城与右衛門)
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