7割が悩む「梅雨ダル」の正体、食事づくりに疲弊する現代人のリアル

梅雨にかけての時期、なんとなく体が重い、やる気が出ないといった不調を覚える人は少なくない。気圧や湿度の変化などが自律神経を乱すことが原因とされる、いわゆる「梅雨ダル」と呼ばれる現象である可能性がある。

出前館が2026年5月に実施した調査によると、この時期に不調を感じる人は73.9%と、実におよそ7割にのぼる。なかでも、日常生活で特にやる気が起きない対象として挙げられたのが「家事」(34.1%)だ。仕事や外出を抑えてトップとなっており、心身の重みが日々の暮らしを直撃している実態が浮き彫りになっている。

家事のなかでも、とりわけ負担が大きいのが「食事づくり」だ。同調査で、やる気が落ちたときに面倒に感じることを尋ねたところ、「食事を作る」(74.3%)が最多だった。さらに「片付け」(60.4%)や「献立考案」(51.3%)、「買い物」(49.2%)も高い数値だ。

つまり、人々が疲弊しているのは単に調理する行為そのものだけではない。メニューに頭を悩ませ、食材を買い出し、食後の片付けまで含めた「一連の食事工程全体」が、心身の大きな重荷になっているようだ。

現代人が求めるもの

こうした時期の食事の対処法としては、「惣菜の購入」や「家にあるもので済ませる」が同率で52.4%と上位を占める。一方で「フードデリバリーの利用」は27.6%にとどまり、現時点ではまだ主流の選択肢とは言えないのが現状だ。

しかし注目したいのは、その利用者が抱く「価値の捉え方」だ。デリバリーで何を購入している感覚に最も近いかという問いに対し、最多は「時間」(37.6%)、次いで「心の余裕」(30.0%)となった。利用率自体はまだ限定的であるものの、外部の食サービスを利用することは、単に空腹を満たすためだけでなく、時間的・心理的な負担を軽減するための手段として捉えられている側面が見えてくる。

梅雨時を乗り切るには、食事の内容も工夫したい。代謝を助けるビタミンB群や、水分代謝を促すカリウム、胃腸をいたわる温かい食事が効果的とされる。

これらをすべて自炊で補おうとすれば、かえって体力を消耗しかねない。そのため、惣菜や外食、デリバリーを柔軟に取り入れながら負担を分散することが現実的な防衛策となる。例えば、「ご飯だけは自宅で炊き、おかずは外部に頼る」「予約配達を使い帰宅時間に合わせる」といった割り切りが、日々を無理なく回すコツ。

最も大切なのは「しっかり作ること」ではなく、「無理なく心身を整えること」である。時には家事の義務感を手放し、外部のサービス等を賢く頼る。そんな柔軟なスタンスが、梅雨を乗り切る処方箋となるかもしれない。

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