
8年ぶり復活で初便満席!成田-パラオ直行便、楽園が5時間の距離に
成田-パラオ直行便が8年ぶり復活、所要5時間に
ユナイテッド航空は10月29日、東京/成田-パラオ間の定期直行便を就航させた。これまでグアム経由で最短8時間を要していた移動時間が、直行便により約5時間に短縮される。週2便の運航で、水曜・土曜が成田発、木曜・日曜がパラオ発となる。

就航に先立ち、パラオ共和国のスランゲル・ウィップス・ジュニア大統領が来日し、成田空港で開催された記念セレモニーに出席した。大統領は「歴史的な新路線の初便を見られて光栄です」と述べ、「これで島国がつながります。家族が、ビジネスが、旅行者がつながります。貿易も強め、観光業も盛んになる。文化交流の扉も開かれるでしょう」と、直行便開設による効果に期待を示した。

また大統領は日本とパラオの歴史的な結びつきに言及し、「パラオでは今、『ヤキュー』が大人気です。日本から野球がパラオに持ち込まれて今年で100年目。元々、日本と縁が深い」とアピール。「パラオと日本のキズナをより深めることになると思います」と語り、「アリガトウゴザイマシタ」と日本語で締めくくった。

ゲートセレモニーには堀井巌・外務副大臣も駆けつけ、初便の出発を祝福。初便は満席での出発となり、就航を祝う「ウォーターサルート」も実施された。成田空港には10月28、29日の2日間、「パラオ・ブース」が特設され、大統領自らが訪問するなど、観光PRが展開された。

東京/成田-パラオの定期直行便は2018年に運航が取りやめとなっていた。今回の再開により、「手つかずの楽園」として知られるパラオへのアクセスが向上し、観光需要のさらなる拡大が見込まれる。
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