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【専門家が伝授】フリースクール中学校・通信制高校生の卒業後の進路。進学以外の就職という選択肢 コラム

フリースクール中学校や通信制高校に通う生徒の皆さん。卒業後の進路について多くのことを考え、多くの方が進学を目指す一方で、就職して働くことも一つの有力な選択肢です。そこで、フリースクールや通信制高校技能連携校を運営している浦和高等学園様へ取材させていただき、卒業後の進路として就職という選択肢の魅力や成功するためのポイントについて紹介していきます。

※浦和高等学園のご協力(取材・リサーチ)を得て、長期にわたりコラムとしてお届けいたします。

フリースクール中学校や通信制高校の柔軟な学習環境

フリースクール中学校や通信制高校は、柔軟な学習環境を提供することで知られています。生徒一人ひとりのペースに合わせた学習が可能であり、とくに通信制高校の場合、自宅学習を中心に据えたカリキュラムを組むことができます。このような環境は、生徒が自分の時間を自由に管理し、効率的に学ぶことが可能になります。

この学習スタイルは、生徒にとって大きな利点です。自分のペースで学ぶことができるため、ストレスを感じることなく学業に専念できます。また、興味のある学習分野に集中して取り組むことができるため、専門的なスキルや知識を深めることができます。これにより、自分の強みを明確にし、就職活動でアピールすることができます。

自己管理能力と時間管理能力の向上

フリースクール中学校や通信制高校での学習環境は、生徒が自ら学習計画を立てて進める必要があります。この経験を通じて、生徒は自己管理能力や時間管理能力を高められると考えています。

自己管理能力は、職場での自立した働き方に直結するスキル。企業は、自らの業務を効率的に管理できる人材を求めています。そのため、フリースクール中学校や通信制高校で培った自己管理能力は、就職活動において大きなアドバンテージとなります。また、時間管理能力も同様に重要で、限られた時間の中で効率的にタスクをこなす能力は、どの職場でも求められるスキルです。

多様な経験とスキルを活かせる

フリースクール中学校や通信制高校では、全日制の中学校や、普通科の高校に比べて、さまざまな課外活動に参加する機会が豊富にあります。学生時代に多様な経験を積むことができるため、履歴書に書ける内容や、面接時に話せる内容が豊富になります。

例えば、地域のイベントやボランティア活動、課外授業に参加する機会が多く提供されています。これにより、学生時代に社会経験を積むことができ、コミュニケーション能力やチームワークを養うことができます。また、オンラインでの学習環境も充実している学校が多いため、授業を通じてITスキルを磨くことができる学校が多く、デジタル時代において重要なスキルを身につけることができます。

おすすめしたいのは、若いうちから「ビジネスの面で役に立つ資格」を取得することは、就職活動での大きなアピールポイントとなります。現在通っているフリースクール中学校や通信制高校のキャリアカウンセラーに「自身の就職活動で取得するべき資格」を相談してみることをおすすめします。

プログラミング必修化時代に選ぶべき教育機関とは?正しい選択が未来を左右する

近年のIT普及に伴い、2020年から2022年にかけて小中学校や高等学校でプログラミングが必修科目となりました。これにより、PCスキルを学び、社会で活かす進路選択がますます注目されています。しかし、不登校の生徒やその親御様に対して、プログラミング教育に対する誤解や偏った情報が広がっており、「特定の学校でしかプログラミングを学べない」「学力を伸ばさなくても理想のクリエイターになれます」といった誤った情報を信用してしまう方が増えているように感じます。

こうした情報に惑わされず、正確な情報をもとに適切な教育機関を選ぶことが重要です。

実際プログラミング技術を仕事に活かすためには、高いレベルの数学力やPCスキルが求められるため、プログラミングの授業が必修となっても、誰もがプログラマーやクリエイターになれるわけではありません。そのため、学校で学べるITスキルをどのように活用するかを考えながら、IT業界への進路を慎重に検討することが重要です。

PCを使った授業が必修化された今、実業務で必要とされる「Word」「Excel」「PowerPoint」などのPCスキルを学ぶことに重点を置く通信制高校や、高度なスキルがなくても簡単にアプリやWebサイトを作ることができるAIツールの仕組みや、活用方法についての学習に重点を置いた通信制高校を選ぶことをおすすめします。

就職活動を成功させるためのポイント

フリースクール中学校や通信制高校の生徒が就職活動を成功させるためには、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。まず、キャリアカウンセリングの活用です。キャリアカウンセラーによる進路相談を積極的に利用することで、自分に合った職業を見つけやすくなります。

次に、履歴書の作成と面接対策です。学校で提供される履歴書添削や面接対策を活用し、実践的なスキルを身につけることが重要です。これにより、企業に対するアピール力が向上します。最後に、ネットワークの構築です。学校や地域のキャリアセミナーに参加し、業界のプロフェッショナルと接点を持つことで、就職活動の幅を広げることができます。

このように、フリースクール中学校や通信制高校の独自の強みを活かして、就職活動を有利に進めることが可能となります。

フリースクール中学校・通信制高校生による就職で切り開く未来

フリースクール中学校や通信制高校に通う生徒の皆さんにとって、就職は卒業後の進路として非常に有力な選択肢です。経済的自立や実務経験の積み重ね、社会人としての成長、自己実現の機会など、働くということは多くのメリットがあります。しかし、それらのメリットを最大限に享受するためには、しっかりとした準備と適切な職場選びが不可欠です。

最終的には、自分の興味や適性に合った職場を選ぶことが、充実した社会人生活を送るための鍵となります。自己分析や情報収集、履歴書の作成、面接対策といった準備をしっかりと行い、自分にとって最適な職場を見つけましょう。そして、職場で得られる経験を通じて、自分自身の成長やキャリアアップを目指していくことが大切です。

本記事が、皆さまの将来において素晴らしいキャリアを築き、充実した社会人生活を送るための一助となれば幸いです。

取材/リサーチ協力

浦和高等学園
不登校の小中学部を対象としたフリースクールや、高校部(通信制高校技能連携校)を運営。
※小中学部は小学生5年生から入学可能
フリースクールを、ただの「居場所」「遊び場所」といった、やりたい事、好きな事だけに時間を費やす場所ではなく、教員免許を持った教科指導経験のある教員が各教科学習に配置されているため、「学びの場」を用意しているフリースクール。
浦和高等学園HP:https://urazono.net/

written by : 祐紀(BIZNEWS365)

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