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「新しい資本主義」を掲げる岸田首相がNISAを後押し、投資未経験・高橋由伸が勉強!「NISAの日記念イベント」開催

2月11日、日本証券業協会、日本取引所グループ、投資信託協会は2月13日が「NISAの日」であることを踏まえ、「NISA の日記念イベント ~資産所得倍増に向けて~」を開催。株式・投資信託の税金優遇制度である「NISA」は昨年11月、政府によって「資産所得倍増プラン」が取りまとめられたばかり。NISAの抜本的拡充や金融経済教育の充実などの方向性が示されるとともに、令和5年度税制改正大綱では、NISAの恒久化・抜本的拡充などが明記された。

NISA拡充・恒久化、資産所得倍増を後押しする自民党より、岸田文雄首相がメッセージ動画でイベントに参加。NISAの拡充について、長年の課題としてあった制度の恒久化を実現し、金融商品から得た利益が非課税となる期間を無制限とするほか、年間投資額や非課税保有限度額を大幅に拡大することを説明した。資産所得倍増プランについては、現在のNISA口座数約1700万と、NISA買付額を現在の28兆円から5年間で倍増させる目標を掲げた。

第1部では、木原誠二内閣官房副長官、中島淳一金融庁長官ほかによるパネルディスカッションが行われた。自民党が掲げる「新しい資本主義」に関係して、理想的な社会はどのようなものかという問いに、木原氏は「『新しい』というからには何かを変えたいと考えています。今日の文脈で言えば何を一番変えたいかというと、ここ2、30年の企業はコストカット経営だと思いそれを変えたいと思います。もう1つは、企業に資金が眠っている、資金が滞留する経済だったのでこの2つを変えたい。賃金が上がっていく、投資が進んでいく経済にしていきたいと思っています。


 その1つの起爆剤としてNISAの拡充、資産所得倍増をぜひ活用したい」と言及し、投資によっては企業経営に参加できるとも語った。

新NISA制度を導入するにあたってもっとも高いハードルは何だったのか、苦労した点について知りたいという質問も寄せられた。
中島氏は、NISA制度を2014年につくった時からずっと続いていた議論として、所得には税金がかかるが投資について一度非課税にすることの意味が常に問われていたと言及。特別の例外措置として始まり今までも続いてきたが、日本で投資を普及させるためには安定的な制度として恒久化が必要だと要望はしてきたが、なかなか議論が進まなかったという。

しかし、岸田首相、木原副長官のリーダーシップによって今までの一番高いハードルを超えて恒久化ができたことによって、自信を持って将来に向けてNISAを使ってくださいと言えるようになったと明かした。

野村證券取締役会長・永井浩二氏には、証券業界の代表として今年の株式や為替などの相場動向をどのように見ているかという質問。永井氏は聞かれると困ると言い苦笑しつつも、前提条件として1つは世界的なインフレがどうなるか、2つ目は事実上ゼロコロナ政策を放棄した中国経済の今後、3つ目はちょうどこの日に報道があった日本銀行新総裁が植田和男氏に決まりそうだということで、日銀の政策がどうなるか、というように3つを挙げた。米国のインフレについては、大方収束するのであろうと予測し、中国経済は不動産を含めたアセットバブル(資産バブル)的になっているので、これがソフトランディングできるかどうかに若干懸念があるが、今まで抑えられていた経済が回復するという見方を示した。日本の金融政策についてはコメントしづらいと言いつつ、植田氏の第一声(「現在の日本銀行の政策は適切であると考えています。」)から判断すると、金融緩和は継続する、異次元の金融超緩和は少し軌道修正されるだろうが、金融を引き締めにいくという流れにはならないのではないだろうか、という意見を述べた。

以上の前提のもとに、日経平均株価で言うと年末に向けて3万円程度、為替は125-130円前後の間に収斂するのでは、と質問に回答した。

第2部では、読売巨人軍前監督・高橋由伸氏、フリーアナウンサー・馬場典子氏、日本証券業協会会長・森田敏夫氏の3人によるトークセッションが行われた。森田氏も高校球児だった過去があるということで、序盤は野球に話が及ぶ。2023年3月に開催される第5回WBCの見どころを聞かれると、高橋氏は「世界一を目指して勝ってほしいと思います。世界のナンバーワンと言っても過言ではない大谷翔平選手がこの日本で見られることが楽しみです。リアルで二刀流を見られたらなと思います。日本のプロ野球でも、山本由伸選手と村上宗隆選手が昨シーズン大活躍しましたが、近い将来は海を渡ってしまうと思うんですけど、日本のトッププレイヤーが世界にどれだけ通用するか、どんなプレイを見せてくれるか」と期待を語った。

家計金融資産がアメリカは20年間で3.4倍上がっているのに対して日本はわずか1.4倍の伸びという点について、投資経験がないという高橋氏は「私自身、一緒に戦ってた仲間たちには海を渡ってアメリカで生活していた仲間もいるので、海外の話を聞くと運用とかについてはいろいろ耳にするんですけど、やはり日本と海外の差があるという点で驚いてます。詳しいことは聞けていないですが」と、野球生活の中でのエピソードを語った。

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