
【鳥刺し】など食べた『男女7人発症』 「カンピロバクター」食中毒 店を3日間営業停止処分に…
宮崎市は17日、市内の飲食店で食事をした男女7人が、食中毒症状を訴えたと発表した。
腹痛・頭痛・発熱など
市の保健衛生課によると、今月8日『地鶏とワインとパスタ 和桜』を利用した男性5人と女性2人が、下痢、腹痛、発熱、頭痛を発症。

保健所が検査したところ、発症者2人から「カンピロバクター属菌」を検出した。
3日間の営業停止命令
この店が提供したメニューは、もずく酢、からすみのペペロンチーノ、鳥刺し、鮮魚刺身などのコース料理や単品料理だ。

保健所は、これらの料理が原因による「カンピロバクター」食中毒と断定。
食品衛生法に基づき、店に対して3日間の営業停止を命じた。
特に鶏肉に多く存在
カンピロバクターは、カーブしている「らせん状の細菌」で、家畜やペットなどの消化管内に生息。
鶏肉に多く存在し、食中毒の原因となることが多い。
主に、生または加熱が不十分な鶏肉を摂取することで感染。

また、汚染された食肉に触れた手や調理器具を介して、他の食品に2次汚染することもある。
感染後、症状が現れるまでの潜伏期間は、2日から7日程度だ。
なお、今回の平均潜伏期間は、食事後45時間47分。
神経障害を引き起こすことも
カンピロバクターによる食中毒の主な症状は、腹痛、下痢、おう吐、発熱など。

初期症状は風邪と似ているため、間違われることがある。
特に下痢は、1日に10回以上続くことがあり、1~3日間続く。
また、感染後数週間で、ギラン・バレー症候群という神経障害を引き起こすこともある。
通常の加熱調理で死滅
そして、カンピロバクターによる食中毒を予防するためには、
・生肉や加熱不十分な鶏肉料理を避ける。
・食肉は、他の食品と調理器具や容器を分けて調理・保存。
・食肉を取り扱った後は、手やまな板や包丁を十分に洗う。
・食肉に触れた調理器具は、使用後に洗浄・殺菌。

なお、カンピロバクターは乾燥に弱く、通常の加熱調理で死滅するため、しっかりと加熱することが大切だ。
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