僕は生きてる!障害者が輝く「地ビール」コラボ
【手が動かない】 【指が動かない】 【自分で噛むこともできない】 出来ない事ばかりの 暮らしの中で・・・ でも、 僕らは生きている! 表現したい! 自分の「感情」を伝えたい! 特定非営利活動法人たんぽぽの丘と、大阪渋谷麦酒のコラボ地ビール。障害者アートを取り入れて製造された地ビールは、社会的にも高評価を得て、全国へ向けて発信されました。
生きてる証を残したい!そんな、障害者の心を「ちぎり絵」に込めて、地ビールのラベルを作成しています。売り上げの一部は、障害者の工賃へ。障害があっても社会の一部になりたい!そんな、彼らの思いと、地域に恩返ししたい地ビール醸造所のオーナーの思いの詰まった1本。
この世に生まれたからには、生きてる証を残したいんだ
一人のALS(筋萎縮性側索硬化)の男性の心の叫びが発端となって、アート制作が始まりました。それまで、障がい者施設ではちぎって貼るなど、簡単な貼り絵はしていたものの、商品になるような、アート制作は行ったことがありませんでした。
紙をちぎることも難しくとても時間がかかります。ましてや筆で色を塗るなんて何時間かかるんだろう。職員は口には出さないものの、彼らの創作活動が、途方もなく時間のかかるものだと分かっていましたが、「出来ないよ」「無理だよ」「辞めようよ」とは言わず、かといって手を出してしまうと、彼らが作ったことにはなりません。温かく見守り、1カ月に1作品、貼り絵を作ることにしました。
①下絵を担当する者②絵具で塗る者③塗られた紙を乾かす者④紙をちぎる者⑤紙を貼る者
一つの作品を完成させるまでに、何人もの手が必要で、何日も時間がかかります。ずっと創作活動をしていても飽きてしまいますから、お庭で自然とたわむれながら、時には遊びも取り入れて、コツコツ貼り絵を作りました。そして絵が完成しました。絵は地元の企業さんに喜んでいただき、購入していただけるようになりました。
そのころ、地ビールの醸造所のオーナーに声を掛けていただきました。地ビールのラベルを作ってみてくれないか?と。どんなデザインがいい?どんな色にする?と、相談しながら、ひとつひとつデザインを行い、アートラベルを作っていきました。
かわいい貼り絵ラベルは、どんどん人気が出て、地ビールの売り上げは絶好調!関西のみならず、全国展開するようになりました。生きてる証を残したい!そんな、彼の声が全国に届いた瞬間です。今後は、さらなる企業とのコラボを目指しています。一緒にコラボして頂ける企業様がいましたら、ぜひ、ご連絡下さいませ。
取材協力:特定非営利活動法人 たんぽぽの丘
〒589-0034 大阪府 大阪狭山市山本中1358番地
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