
三色丼食べた『大学生27人発症・6人救急搬送』 「黄色ブドウ球菌」集団食中毒 トイレに【15回】駆け込んだ人も…
三重県は16日、伊勢市の業者が製造した弁当を食べた大学生27人が、食中毒症状を訴えたと発表。
おう吐30回、下痢15回など…
県の食品衛生課によると、今月11日『ちっちゃ居酒屋はなれ』の弁当を食べた27人が、吐き気、おう吐、腹痛、下痢、発熱などを発症。
うち6人が救急搬送された。

患者の中には、おう吐30回、下痢15回、体温が38.8℃まで上がった人もいる。
店を「営業禁止」処分
保健所が検査した結果、発症者8人と調理スタッフ1人から「黄色ブドウ球菌」を検出。

さらに、調理施設のふき取り検査や残っていた弁当からも、黄色ブドウ球菌が検出された。
そのため、弁当が原因の「黄色ブドウ球菌」食中毒と断定。
食品衛生法に基づき、店に対して期限を定めない「営業禁止」を命じた。
なお、患者が共通して食べたメニューは、三色丼(そぼろ、炒り卵、ほうれん草)。
加熱しても分解されない「毒素」
黄色ブドウ球菌による食中毒は、特に夏場に多く発生するが、年間を通じてリスクがある。
この食中毒は、黄色ブドウ球菌が食品中で増殖する際に、産生する「エンテロトキシン」という毒素が原因。

なお、黄色ブドウ球菌自体は熱に弱く、60度程度で30分加熱することで死滅する。
しかし、エンテロトキシンは熱に強く、100度で30分加熱しても分解されない。
手洗い・手袋・冷蔵保存
黄色ブドウ球菌による食中毒を予防するためには、
・手洗いと消毒の徹底:調理前や食事前に手をしっかり洗い、アルコール消毒を行う。
・素手での調理を避ける:手袋を使用して調理することで、細菌の付着を防ぐ。
・食品の適切な保存:食品を10度以下で保存し、常温での放置を避ける。
これらの対策を講じることで、黄色ブドウ球菌による食中毒のリスクを、大幅に減らすことができる。
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。