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『人気牛タン店』で食中毒発生 刺身を食べたら… 女性の胃から「アニキサス」

宮城・仙台市は、市内の飲食店で食事をした女性が、食中毒症状を訴えたと公表。

刺身が原因の食中毒

市の生活衛生課によると、先月28日、『牛タン炭焼 利久 泉本店』で、女性が刺身(マグロ、アジ、スズキ)などを食べた。

(画像:イメージ)

女性は、翌日午前3時ごろから、腹痛、おう吐、下痢を発症。

医療機関を受診したところ、女性の胃からアニキサスが見つかった。

女性が食べた刺身は、冷凍処理がされていなかったことから、刺身が原因の「アニキサス食中毒」と断定。

店が謝罪

保健所は、店に対して、営業の一部停止処分を命じた。

(画像:『牛タン炭焼 利久』ホームページより)

店は、ホームページ上で「お客様には多大なるご迷惑とご心配をおかけしましたことを、心より深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

魚介類に寄生

アニサキスは、寄生虫(線虫)の一種で、主に魚介類に寄生。

アニキサス幼虫は長さ2~3cm、幅0.5~1mmくらいで、白色の少し太い糸のように見える。

サバ、アジ、サンマ、カツオ、イワシ、サケ、ヒラメ、マグロ、イカなどに寄生する。

アレルギー症状が出現することも…

そして、アニサキス食中毒(アニサキス症)は、アニサキス幼虫が寄生している生鮮魚介類を、生で食べることで発生。

(画像:アニキサス 提供:東京都健康安全研究センター)

アニサキス幼虫が、胃壁や腸壁に刺入(しにゅう)して、食中毒を引き起こす。

激しい腹痛のほかに、じんましん、血圧の降下、呼吸不全、意識消失などのアレルギー反応が現れることがある。

予防5原則

アニサキス食中毒を予防するためには、

• 魚を購入する際は、より新鮮な魚を選び、速やかに内臓を取り除く。

• 内臓を生で食べない。

• 目視で確認して、アニサキス幼虫を除去する。

(画像:アニキサス 提供:東京都健康安全研究センター)

• 冷凍する(-20℃で24時間以上)。

• 加熱する(70℃以上、または60℃なら1分)。

以上の予防5原則が、大事となる。

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