
児童を『ごみ箱に入れて蹴った』女性教諭(30代) 「児童は転倒・前歯を折るけが」 県警が捜査中
千葉・松戸市教育委員会は12日、市立小学校に勤務する女性教諭(30代)が、児童をごみ箱に入れて蹴ったため、児童が転倒しけがを負ったと発表。
トレンドニュースキャスター取材班は、市教委からこれまでの状況を、詳しく聞いた。
口のあたりを床に強打
市教委によると、教諭は昨年10月8日午後2時35分ごろ、特別支援学級に在籍している2年生の男子児童を抱きかかえて、教育相談室のごみ箱に入れた。

ごみ箱はプラスチック製で、高さ約50~60cm。
当時、児童はごみ箱に入れられることを嫌がったが、教諭はさらにごみ箱を蹴った。
そのため、児童は前に倒れ、口のあたりを床に強打し、前歯1本の一部が折れた。
なお、教諭は児童の担任。
前歯を持って病院へ
8日午後3時ごろ、学校職員が児童を病院に搬送。

折れた歯の一部も病院に持っていったが、現在も児童は治療を続けている。
校長に虚偽説明
教諭は、校長に「ごみ箱を蹴ったところ、(ごみ箱が)倒れて児童の足に当たった。その影響で児童が転倒した」と虚偽の説明。

児童をごみ箱に入れていたことも、この当時は話さなかった。
校長は児童から聞き取りを行ったが、正確な事実を把握できなかったという。
児童を計3回ごみ箱に入れていた
教諭は保護者にも、校長に対してと同様に、ウソの説明をした。

後の調査で、教諭は昨年10月2日と3日にも、同じ児童をごみ箱に入れて、そのごみ箱を蹴っていたことも判明。
教諭は「児童がごみ箱を蹴っていたため、それが悪いことを分からせるための指導だった」と市教委に説明した。
しかし、教諭が言っていることが、真実かどうかは現時点で分かっていない。
事情聴取を受けた教諭
今年2月3日、警察が小学校にやって来て、現場の確認を実施。

その前日には、教諭が警察から事情聴取を受けていたが、このことも校長に報告しなかった。
3月18日、再度警察が来校し、校長から話を聞いていくうちに、教諭の説明が事実と違うことが判明した。
傷害容疑で捜査中
保護者は、学校や市教委が「寄り添った対応をしてくれていない」と判断。
悩んだ末、警察に被害届を提出した。

千葉県警が、傷害の容疑で現在捜査している。
事件後も担任のままだった
また、事件があった昨年10月から今年3月18日まで、学校は真実が分からなかったため、教諭を被害児童の担任から外さなかった。
この間、教諭に対する恐怖心を抱きながらも、児童は何とか登校していたという。
児童が負った心の傷は、計り知れない。
なお、女性教諭は今月24日から、体調不良を理由に学校を休んでいる。
市教委の聞き取りに「児童の指導方法に悩んでいた」と教諭。

市教委の担当者は「当該校では、春休み中に保護者説明会を実施した。これから心理カウンセラーを派遣するなどして、児童の心のケアに努める」と語った。
今後、県教委が、教諭の懲戒処分を検討していく。
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