兵庫県・公立中学校『悪質いじめ』 被害者の女子生徒死亡 「何股もかけている」など嘘の情報拡散
兵庫県・猪名川町教育委員会は8日、いじめの被害を受けていた中学2年生の女子生徒が、死亡したと発表。
自宅に遺書のようなメモ
兵庫県警によると、先月21日の朝、河西市のマンション敷地内で、猪名川町に住む中学2年の女子生徒が、倒れている状態で発見された。
女子生徒は、搬送先の病院で死亡。
自宅に遺書のようなメモが残されていたことから、自殺とみられる。
嘘拡散や捏造ラブレター
猪名川町教委によると、亡くなった女子生徒は昨年5月ごろから、いじめを受けていた。
具体的には、女子生徒が「何股もかけている」といった嘘の情報が、SNSで拡散。
また、「捏造ラブレター」が、女子生徒の名前で約30通作成され、男子生徒の下駄箱に入れられた。
偽の公開告白
さらに昨年6月下旬には、女子生徒が複数の上級生に告白するという、嘘の情報が広まった。
すると、校舎前に約100人の生徒が集合。
別の生徒が、4人の上級生にラブレターを手渡す『偽の公開告白』が強行された。
この騒ぎを知った女子生徒は、強いショックを受け、学校に行けなくなった。
町長が謝罪
昨年10月、女子生徒が被害者なのに、別の中学校へ転校。
町教委は「いじめ重大事態」と認定した。
その後、第三者委員会がいじめについて調査し、報告書を公表する時期を調整中だった。
猪名川町の岡本町長は、「大切なお子様をお預かりしながら、命を守ることができなかったことに関しまして、心よりお詫び申し上げます」と謝罪。
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