消防署で上司を恐喝 飲み会代など少なくとも24万円請求 署員が停職1年の懲戒処分に
高知県須崎市の高幡消防組合は、上司に職場の飲み会代など、計24万円を強要した50代署員を、停職1年の懲戒処分とした。
トレンドニュースキャスター取材班は、組合の担当者に詳しく話を聞いた。
上司に対して架空請求も
組合によると、50代の消防司令補は、4歳年上の上司に、2022年から翌年4月までの間、他の参加者も含めた飲み会代などを8回・計24万円支払うように強要。
被害者の上司は、言われた通りに支払っていた。
中には、ボーリング大会のキャンセル代など、実際には発生していない費用も請求。
請求額の一部は、加害者がそのまま懐に入れていた可能性も否定できないという。
部下の言いなり
加害者である司令補は、上司と30年以上同じ職場で勤務。
担当者は「加害者は仕事ができる署員で、上司の業務を手伝っていた。その見返りを上司に要求していた」と話す。
上司は優しい性格のため、仕事ができる部下の言いなりになっていたという。
警察は「悪質な強要・恐喝」
被害者は「これはおかしい」と感じた2022年から、メモや領収書を保管するようになったため、被害額の24万円が確定できた。
また、「これ以前から、このような行為が行われていた可能性はあるが、その証拠がない」と担当者。
組合が警察に相談したところ、「悪質な強要・恐喝に該当する。本人から被害届が出れば対処する」との回答があった。
被害届の提出予定なし
しかし、被害者は、加害者の停職1年の懲戒処分に納得しており、被害金額の弁済も申し出ているため、今のところ被害届提出の予定はない。
なお、停職1年は、公務員にとってかなり重い処分だが、加害者は退職の意思を示していない。
「加害者が復帰した場合には、被害者と職場を別にする対応を考えている」と担当者。
組合は、今回の事態を受け、このような行為を通報できる外部窓口を設けた。
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