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市の温泉施設でレジオネラ菌2,300倍検出 感染すると最悪死の恐れ 市は「塩素注入器が故障していた」

福井県あわら市は、同市が所有する温泉施設「セントピアあわら」の浴槽から、基準値の最大2,300倍のレジオネラ菌が検出されたと発表。

トレンドニュースキャスター取材班は、同市から、詳しい話を聞いた。

塩素注入器が故障

市によると、レジオネラ菌が検出された浴槽は、24時間循環する方式。

温泉を浴槽に入れる前に、配管内で塩素消毒するが、その塩素注入器が壊れていたという。

今月13日に浴槽の水の検査を実施した結果が、25日に判明したため、ただちに、検出した浴槽の使用を中止。

なお、水の入れ替えは、国の基準である週1回以上に従い、週1回実施していた。

死に至るケースも

レジオネラ菌は、アメーバなどの原生生物に寄生しながら、土壌や河川、湖沼(淡水)などの自然界に生息する常在菌。

感染すると、レジオネラ肺炎やポンティアック熱といったレジオネラ症を発症し、最悪の場合、死に至ってしまうケースもある。

また、レジオネラ菌は、大量の水やお湯を溜めて使うような場所であれば、どこでも発生すると考えられている。

抵抗力の弱い人は要注意

レジオネラ菌への感染は、エアロゾル(霧状の水)が人の口や鼻から侵入し、肺に達することで起こる。

特に、乳幼児や高齢者、糖尿病患者や呼吸系の疾患を持っているなど、抵抗力の弱い人は感染しやすいといわれている。

あわら市は、利用後に万が一体調不良があった場合は、医療機関を受診するように呼びかけている。

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