吉田屋駅弁「黄色ブドウ球菌」及び「セレウス菌」による食中毒と断定 10歳未満から90代の270人が発症 4日間入院の患者も…
青森県八戸市の駅弁メーカ「吉田屋」の駅弁を食べた人が、全国各地で体調不良を訴えている問題。
八戸市保健所は、23日午後に会見を開き、「黄色ブドウ球菌」及び「セレウス菌」による食中毒と断定と発表した。
吉田屋を営業停止処分
八戸市保健所によると、食中毒患者は10歳未満から90代までの270人。
患者の中には、おう吐や顔、手足にしびれが出て立てなくなり、4日間入院した人もいる。
同保健所は、吉田屋に対して23日(土)から、すべての営業を禁止する処分を命じた。
食品中で増殖
聞き慣れない「セレウス菌」による食中毒。
セレウス菌は、自然界に広く分布している細菌で、土壌や河川などに存在。
この菌は、食品中で増殖し、毒素を産生することで食中毒を引き起こす。
なお、セレウス菌による食中毒は、症状により大きく分けて、「嘔吐型」と「下痢型」の2種類がある。
チャーハンや米飯などで…
また、セレウス菌による食中毒の原因となる食品は、穀物や穀物を原料とする食品が中心。
具体的には、チャーハンやピラフ等の米飯、スパゲッティや焼きそばなどの麺類が多く見受けられる。
(画像:食中毒の原因となった駅弁 吉田屋のホームページより)
吉田屋の駅弁でも、ご飯が糸を引いていたといった目撃証言がある。
夏場は特に注意
予防方法としては、以下の2つのポイントがある
- 必要最少量の調理を行い、速やかに提供・喫食する。
- 保管する場合には、8℃以下または55℃以上を保つ。
なお、一度に大量調理して保管する食品には、特に注意が必要。
また、セレウス菌は28℃~35℃の温度帯で増殖しやすいため、夏場は特に注意が必要となる。
飲食店をはじめ、年間の食事提供量の多い施設は、特に要注意だ。
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