H3ロケットを「上空から撮影できた奇跡」 撮影者は「すごい瞬間に遭遇できた」
日本の新たな主力ロケット「H3」の初号機が、7日午前10時37分に、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。
そのロケットを上空から捉えた「奇跡の1枚」が、SNS上で話題を呼んでいる。
トレンドニュースキャスターは、撮影者から詳しく話を聞いた。
発射から1分後
撮影に成功したのは、兵庫県在住で登山ガイドのmutonaoさん(@mutonao3776)。
この日は伊丹空港発、奄美空港行きのJAL2465便に搭乗した。
定刻は午前9時35分発だったが、それより少し早い午前9時31分に空港を出発。
mutonaoさんがこの写真を撮影したのは、午前10時38分ごろで、打ち上げから1分後になる。
機内でもアナウンス
mutonaoさんは、トレンドニュースキャスターの取材に対して「機内では左側に見えるとアナウンスがあった」と話す。
当時の機内の様子については「皆さん外を見ておられて、すごい瞬間に遭遇できたと驚いていた」と語った。
mutonaoさんは、撮影のためにあえてこの便に搭乗したのではなく、たまたま偶然。
「何度か伊丹→奄美便には搭乗したことがあり、屋久島や種子島の近くを通ることは知っていた」。
「昨日から打ち上げ時刻に近いと思い、もしかしたら見えるかも知れないという期待はあった。しかし本当に見えるとは思っていなかった」とmutonaoさん。
写真を見て鳥肌
SNS上では、「すごい写真で素晴らしい!」、「まさしく奇跡の1枚」、「写真を見て鳥肌がたった」、「一生に1度でいいから、上空でこの風景を見てみたい」といった称賛の声が多くあがっている。
JAXAによると、「H3」初号機は発射から13分55秒後、ミッションを達成する見込みがないとして、地上からの指令でロケットを爆破する「指令破壊」の信号が送られた。
このニュースを機内で知ったというmutonaoさん。
「とても残念に思ったが、次回成功するようにがんばっていただきたい」と語った。
(取材・文 小野貴弘)
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