あぶない!ノーウインカーは歩行者もキケン!警察はなぜ取締を強化しないのか
10年以上前から、どうして警察は取締りを強化しないのか? と思っていることがあります。
それは車の「ノーウインカー」。
右左折や車線変更時にウインカー(方向指示器)を出さずに曲がる違反行為です。Twitterでも「最近よく見かけませんか?」とつぶやく人がたくさんいますが、この“最近”は10年以上前から続いていて、動画サイトにも違反の動画がたくさんアップされています。
数年前にこのような記事が出てネットは荒れました。自分のことしか考えていません。
JAFが2016年に行った調査で、「ウインカーを出さない車が多いと実感する」にYESと回答した人が岡山県で91%とトップだったことが話題になりました。そこで岡山県では道路に「★合図」マークをつけてウインカー使用を促す対策などを取りましたが、効果は出ているのでしょうか?
岡山県民は日本一ウインカーを出さないという記事を読んだ。
— 自暴自慰 (@TJGX72) March 1, 2019
そのコトを岡山在住の友人に話したところ、1枚の写真が届いた。
【★合図】ウインカーを出せという道路標示だ。こんなの初めて見た。
ちなみに、さっそく前の車はウインカーを出さずに左折したらしい。 pic.twitter.com/12mjUKosDK
前から直進してくると思った車がノーウインカーで右折してきたので慌ててブレーキを踏んだことがあります。ノーウインカーのドライバーは、携帯電話で片手が塞がりウインカーのレバーを操作できない者(そもそも携帯電話通話が違反)、右左折の専用レーンだから出さなくてもいいという持論者、そして残念ながら高齢者にも多いと聞きました。こっちは停止して通過を待っていた車が手前でノーウインカーで曲がられたりすると「車を発進させられたのに」と、ムカッときますよね。
歩行者も危険!
ノーウインカーは歩行者や自転車に対しても危険です。特に住宅街などの細い路地でノーウインカーを頻繁に見かけます。「他の車がこないからいいだろう」と思ったら大間違い、ウインカーは車にだけ伝える合図ではありません。歩行者も見ています。住宅街の丁字路で子どもが乗った自転車が車に巻き込まれる事故が発生した際、子どもは「走ってきた車が左折ウインカーを出さず曲がってきた」と話したそうです。自転車走行中の人も歩行者もウインカーを見ているんですよ。
警視庁にメールで意見を出したこともありますが、「貴重なご意見ありがとうございます」というマニュアル的な返信だけがきてがっかりしました。
何年も前からノーウインカーが話題になっているのに、「正しくウインカーを出しましょう」的なポスター看板を私は見たことがありません。もう10年以上前から庶民の声が上がっているのだから警察側ももう少し警鐘を鳴らしてほしいと思います。ノーウインカーが原因という痛ましい事故が起こる前に。
『道路交通法第53条および道路交通法施行令第21条規定』
【右左折するとき】
交差点などで右左折しようとするときは、右左折する地点の30m手前からウインカーを点滅させ、右左折が終わるまでウインカーを点滅させる。
【転回するとき】
転回する地点の30メートル手前から点滅させ、転回が終わるまでウインカーを点滅させる。
【車線変更(進路変更)をするとき】
同一方向に進行しながら車線変更をする際は、車線変更(進路変更)をする3秒前にウインカーを点滅させ、車線変更(進路変更)が終わるまでウインカーを点滅させる。
【発進・停止・徐行をするとき】
車を発進するときは、周りの安全を確かめてから右のウインカーで発進の合図を出し、停止するときは周りの安全を確かめてから左のウインカーで停止の合図を出す。
また徐行するときもウインカーで合図を出す。
発進・停止・徐行ともに行為が終了するまでウインカーを点滅させる。
守らなければ合図不履行違反として罰則に問われます。
罰則内容は以下の通りです。
違反点数:1点反則金
大型車7,000円、普通車6,000円、二輪車6,000円、原付5,000円もしくは罰金:5万円以下の罰則に問われます。
(石原久稔)
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