『アトムの童』熱意とアイデアは数字に勝てるのか

ライバルの大手IT企業SAGASに勝つため、アトム玩具らしいゲーム作りを目指す那由他(山﨑賢人)たち。いくつもの障壁はあったが、晴れて念願のゲーム「アトムワールド」が完成した。しかし、やはり前途は多難なようで……。

山﨑賢人 さん(画像は山崎賢人Instagram:@kentooyamazakiから)

どこまでも邪魔をする興津社長

「アトムワールド」のような配信ゲームは、配信サイトで承認が降りない限り、販売はできない。しかし、またもや興津社長(オダギリジョー)の妨害によって、どの配信サイトでも申請が通らない状況になってしまった。

だからと言って、諦める那由他たちではない。

アトム玩具の公式SNSやサイトを使って宣伝をしたり、懇意のネットカフェで「アトムワールド」の体験会をしたりなど、地道な宣伝活動を続けていく。

クチコミがクチコミを呼び、やがて、ゲームのメインキャラクターである「ゲッチャリロボ」から火がついた。プラモデルのようにユーザー自身が色を塗って、オリジナルロボを作れる仕組みにする。スマホで読み込めば、自分の作ったロボがゲーム内に取り込まれ、実際に動かして遊べる、といった寸法だ。

海外から人気となった「アトムワールド」。惜しくもジャパンゲーム大賞の受賞は逃してしまったが、アジアゲームアワードベストワンに選ばれた。ユーザーが最も面白いと評価したゲームに贈られる賞である。

ユーザーの声よりも、売上=数字を重視する興津社長には、この受賞の重みがわからないようだ。しかし、那由他、隼人(松下洸平)、海(岸井ゆきの)は口を揃えて「今の私たちにとっては、一番嬉しい賞です」と胸を張る。

熱意とアイデアが、数字に勝つ日を見るのも近いか?

じいさんズのスピンオフドラマ希望

誇りに思える賞を獲ったことで、ほっと一安心……かと思いきや。なんと第5話は、アトム玩具がSAGASに買収されてしまったところで終わりを迎える。海の元上司・小山田(皆川猿時)による裏切りである。

横暴に差し押さえに入ってくる職員たちに、憤慨するアトム玩具の面々。土地や社屋はもちろんのこと、大事なフィギュアやゲームデータさえもSAGASに奪われてしまった。

次回から新章。何もかもを失ったアトム玩具は、ここからどう再起を目指すのか?

余談だが、長らく裏切り者ポジションにいた鵜飼(林泰文)がじいさんズに加わり、ほっこりさが増している。本編に不穏な空気が漂いつつあるので、是非ともスピンオフドラマで「じいさんズの日常」を配信してほしい。ただ他愛のない会話をしていたり、作業風景を流したりしてもらうだけで、和む視聴者は多いのではないだろうか。

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