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会計の“サイン”終了で飲食店に異変!7割が明かした「決済端末への意外な本音」

おしゃれなレストランでの会計時、スマートにカードを渡してサインで終了、という光景が過去のものになりつつある。

2025年4月からクレジットカード決済時のルールが変更され、暗証番号入力が原則必須となってから半年以上経過。この変化が実際の店舗運営や客の体験にどのような影を落としているのか、株式会社エム・ピー・ソリューションが公開した「暗証番号入力必須化にともなうクレジットカード決済の実態調査」から意外な実態がわかった。

調査によると、2025年4月の制度変更により、ICチップ付きカードでのサインによる本人認証は廃止され、暗証番号入力が原則必須となっている。この変更について、飲食店の経営者・従業員の認知度は約80%に達しているが、現場ではある「変化」が起きているようだ。

調査対象の72%が、暗証番号入力必須化により「顧客体験に影響が出ている」と回答している。特に、決済端末のデザインや操作性が原因で、「洗練されたサービス体験や店舗の雰囲気が損なわれた」との声が約3割にのぼった。これまで高級店などで主流だったテーブルでのサイン決済ができなくなり、これまでの接客の流れが変わってきている現状が浮き彫りとなった。

実際に、約7割の店舗が制度変更に合わせて決済端末の新規導入や機能追加を行っている。しかし、対応したにもかかわらず、現在採用している端末のデザインや操作性について、64.6%が「改善の余地がある・お店の雰囲気やサービス水準に合致していない」と回答しているのである。多くの店舗が、新しい端末に対して「もっとこうなれば」という思いを抱えているのが実情だ。

具体的な改善要望として、「店舗の雰囲気に相応しい洗練された外観デザイン」や「片手で持ち、操作できるサイズ感・重量、薄型化」などが挙げられている。単に決済ができれば良いというわけではなく、店の世界観に馴染むスタイリッシュな端末が、求められている結果となったようだ。

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