
介護業界に特化したフランチャイズ校「ホリエモンAI学校 介護校」が開校!人手不足時代に即した業務改革を伴走型で支援
ホリエモンAI学校株式会社は、あおぞらケアグループと戦略的パートナーシップを締結し、介護業界に特化したフランチャイズ校「ホリエモンAI学校 介護校」を新たに開校した。

同校は、介護・障がい福祉・高齢者支援事業を幅広く展開するあおぞらケアグループがフランチャイズ校として運営を行い、介護現場における生成AI導入の支援、業務の自動化設計、そして“活用できる人材”の育成を通じて、介護業界全体のDX推進を後押ししていく。
今回、あおぞらケアグループ/株式会社ACGの代表 大牟禮康佑氏に「ホリエモンAI学校 介護校」のサービス内容や、介護業界でのAI活用についての話を聞いた。

同グループは、鹿児島と福岡で介護事業の約50サービスを展開している。在宅の介護から施設の介護まで、全種別、幅広く行っているという特徴がある。また、システム部にはエンジニアが在籍し、同業他社と比較してDXが進んでいるという強みがある。
大牟禮氏は、介護業界の最近の動向や課題点について、介護職員の不足と人員不足を補う対処法に焦点を当てて説明した。
介護業界は超高齢化により需要が増大する一方、人材不足が深刻化している。日本の人口は2020年の約1億2,000万人から2070年には8,700万人へ減少し、65歳以上の高齢化率は28%から38%へ上昇する見通しだ。介護職員は現在約212万人だが、2026年には28万人、2040年には約60万人不足するとされ、従来の努力だけでは埋められない構造的な課題が明らかになっている。
外国人労働者の受け入れも解決策の一つではあるが、こちらは政治要因に左右され不透明なため、AIを含むテクノロジーによる業務効率化が求められている。こうした背景から、同社は7~8年前にシステム部門を設置し効率化を推進。生成AIの普及を受け、介護現場の事務負担削減を進めると同時に、業界全体のITリテラシー向上を目的に「ホリエモンAI学校 介護校」を開設するに至った、と大牟禮氏は述べた。
次に、介護業界、介護現場でのAIの活用の現状と、今後予想されるAIの活用方法を大牟禮氏にうかがった。
介護現場でのAI活用について、大牟禮氏は「現状ではAI活用は限定的で、音声による議事録やレポート作成など事務作業の効率化が中心です。介護ロボットによる現場業務の代替は技術的に限定的で、大きな効果はまだ見込めません。一方、事務作業の圧縮は有効で、介護現場の総労働時間の約35%を占める記録業務の負担軽減に直結します。
AIを活用したAI-OCRで紙やFAXのデータをデジタル化し、他様式への展開も可能になり、業務効率が向上しています。また、音声入力による介護記録作成も進んでいます」と述べ、AIは事務作業の効率化に活用されていると説明した。
今後予想されるAIの活用方法については「AIによる全記録の分析で、施設長や看護師が1万件のデータから傾向を把握でき、利用者の転倒リスクや病気の予測など、人的認知では難しい精度の高い予測が可能になります。これにより、介護現場の安全性向上や予防的ケアの実現が期待されます。データ連携による事務作業の圧縮と記録データ活用の組み合わせが、今後の介護業界でのAI活用の中心となる見込みです」と、今後の展望を語った。
介護現場では、まだまだAI導入が進んでいない面もあるということだが、あおぞらケアグループにおけるAI導入を根付かせる仕組みについて聞くと、大牟禮氏「弊社では、まず社員800名のうち100名に『ホリエモンAI学校』の研修を受けてもらい、本部のAI導入専属エンジニアと現場責任者が連携して要件定義や開発を進めています。
AI導入を介護現場に根付かせるには、役員が介護経験者であればトップダウンで進めることが可能ですが、経験がない場合は現場主導のボトムアップが有効です。その場合、施設長や主任クラスにAIツールの概観を習得してもらい、実際の業務でAIを活用して作業を置き換えるよう進めます。一方で、データ連携やシステム全体の管理は本部のエンジニアが担当し、現場の改善活動を支える体制を整えています」と、現場主導や技術支援を組み合わせた仕組みで、AIの導入が実務に定着するよう工夫していると話した。
「ホリエモンAI学校 介護校」の具体的なカリキュラムと、そのカリキュラムをすべて終えるまでの期間については「1ヶ月目でAIの基本的な仕組みや倫理・法律、さらにChatGPTを活用したプロンプトの書き方を学び、希望者は資格取得も可能です。2~6ヶ月目では、画像・動画生成や生成AIのAPI連携による業務自動化、Python(初級~上級)、Zapierなどの業務自動化ツールの使い方を習得します。フルカリキュラムを修了する場合、学習期間は約半年です」と紹介した。
その後の流れについては「さらに7~12ヶ月目では、動画教材を活用しながら実際の介護現場で業務改善を実践。現場で困難な課題がある場合は、学校スタッフが伴走し、必要に応じてコンサルティング支援も行います。全体として、基礎学習から実務適用まで段階的に学べる1年間の体系的なプログラムとなっています」と、説明があった。
カリキュラムはその事業者や担当者ごとに必要な内容を選択できるということで、各々に合った内容を習得できるそうだ。
インタビュー時点で、「ホリエモンAI学校 介護校」を利用する企業は3社決まっていて、ほかにも約20社からの問い合わせが来ているという。
介護業務に即したAI活用法を体系的に提供し、ツール導入から“現場定着”までを伴走型で支援する「ホリエモンAI学校 介護校」の利用を検討してみてはいかがだろうか。
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