
あれから30年。あの『バイオハザード』が“渋谷でアートになる”って本当か?
あれから30年。
あの「バイオハザード」が、まさか“渋谷でアートになる”日が来るとは思わなかった。
2026年2月、少しざわつくプレスリリースが公開された。
1996年に誕生し、世界中にサバイバルホラーという概念を叩き込んだゲーム「バイオハザード」。
その世界観をモチーフにしたアート展示が、渋谷PARCOで開催されるというのだ。
しかもテーマは、科学。
ゲームでもおなじみの「t-ウィルス」を連想させる展示まで登場すると聞けば、思わず二度見してしまう。

もちろん、誤解してはいけない。
今回展示されるのは「非病原性・不活化したウィルスをモチーフにした立体モデル」であり、実際の病原性を持つものではない。
あくまでアート、あくまで表現。
その点はプレスリリース内でも明確に説明されている。




1996年という起点。すべてはここから始まった
話は30年前にさかのぼる。
1996年、初代「バイオハザード」が発売された当時、ゲームの世界は今とはまったく違っていた。
ホラーゲームといえば、どこかB級で、怖さも勢い任せ。
そこに登場したのが、弾薬管理、閉鎖空間、企業の陰謀、そしてt-ウィルスという設定だった。
ドアを開けるだけで緊張する。
銃を撃つか、逃げるかで迷う。
犬が窓を突き破ってくる。
こうした体験は、当時のプレイヤーに強烈な印象を残した。
「怖い」だけでなく、「考えさせられるホラー」という評価を確立したのが、バイオハザードという作品だった。
で、2026年。今度は“アート展示”だ
それから30年。
2026年現在、その世界観はゲームや映画の枠を超え、別の場所へと広がろうとしている。
今回発表されたのが、「LOM BABY × Umbrella / BIOHAZARD コラボアート展示」。
開催は2026年2月13日から14日まで。

展示内容は、いわゆる“ゲーム展”とは少し違う。
プレスリリースによると、以下のような展示が予定されている。
非病原性・不活化t-ウィルスの立体モデル
DNA構造をモチーフにしたドリンク
バイオ3Dプリンターによる出力物
人工細胞マテリアルの展示
脳波AIやブロックチェーン技術を組み合わせた表現



文字だけ追うと、完全にSFだ。
だが、すべてが「安全性」「芸術表現」であることは明記されている。
あくまで“科学をテーマにしたアート体験”として設計されている点は押さえておきたい。
なぜ今、この企画が成立するのか
1996年当時、「遺伝子」「DNA」「ウィルス」は専門家の世界の言葉だった。
しかし2026年の今、それらはニュースや日常会話でも珍しくない。
AI、遺伝子研究、3Dプリント。
海外では、こうした科学技術をテーマにしたアート展示もすでに定着しつつある。
そう考えると、今回の展示は「バイオハザードが変わった」というより、
「社会とカルチャーの側が追いついた」と見る方が自然だろう。
あれから30年。現在はこうだ
1996年、世界を震え上がらせたホラーゲームは、
2026年、科学とアートの文脈で再解釈されようとしている。
まだ展示は始まっていない。
中身がどこまで踏み込んだ表現になるのかは、実際に会場を見てみないと分からない。
それでもひとつ確かなのは、「バイオハザード」という作品が、30年経った今もなお、新しい語られ方をしているという事実だ。
あれから30年。
ゾンビは街にあふれていない。
t-ウィルスも現実には存在しない。
それでもバイオハザードは、形を変えながら、いまも現在進行形で生き続けている。
執筆者:普見 康 / ガジェット・トレンド好き40代ライター
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