
内定数がコロナ禍より減少? ABABAが27年卒就活の未来を解説!急速に難化する就活環境への対応策とは
株式会社ABABAは12月3日に「27年卒就活展開予想と最新トレンド~就職氷河期世代からα(アルファ)世代まで、過去から紐解く就活の未来~」をテーマとしたメディアラウンドテーブルを開催。
代表の中井達也氏は、27年卒の就活動向と最新トレンド、さらに企業側に求められる採用ビジネス・サービスの変化について解説した。

中井氏は、早期採用が加速する現状について「学生にとって学業と就活の両立は、ますます難しくなっている。大学側にも対応が求められています」と指摘。
2022年にインターンシップ制度が改革され、5日以上の長期インターンシップなどの条件を満たせば、企業が取得した学生情報を採用・選考に使用できるようになった。しかし、中井氏は「長期インターンは企業側の負担が大きい。リソースを確保できる大企業と、中小・ベンチャー企業の格差はさらに広がっている」と課題を挙げる。
また、負担は企業だけでなく、学生へも顕著だ。ジョブ型採用は大企業を中心に企業全体の半数以上が導入。しかし職務適性が即戦力レベルまで求められるため、採用ラインは従来の総合職型より高くなり、結果として学生の内定獲得は難化している。
「26卒の3月時点の内定数は平均1.73社。コロナ禍の平均2.13社より明らかに減少している」と述べ、就活の長期化が学生のメンタルに深刻な負荷を与えていると解説した。
ABABAによる調査の結果、就活うつの自覚がある学生は約半数、56%が就活中に「死にたいと思った」経験があると判明。選考落ちが続くと、自分を否定されたと感じやすく、就活後も鬱症状が継続するケースが多いとのこと。

これは、氷河期世代の就活構造と重なるのではないだろうか。
こうした状況に対して、中井氏は「就活の結果ではなく過程を評価する仕組みが必要」と判断し、ABABAが提供する2つのサービスを紹介した。
「ABABA」は最終面接まで進んだ学生のみが登録できるサービスで、惜しくも内定に至らなかった優秀層に企業がスカウトを送ることが可能。採用の効率化につながり、就活の長期化も防げるほか、企業にとっても優秀な人材を見逃さないメリットがある。

学生がAIと音声で対話しながら模擬面接ができるサービス「REALME」は、自己認知を高める支援を行う。内定獲得確率を可視化できるため、自分の現在地がわかりやすい。受けたい企業が本当に自分に合っているのか、さらには受けるつもりがなかった企業も選択肢に入れることができるため、企業と学生のミスマッチが最小限に。
また、REALMEはリニューアルし自己分析から面接対策、エントリーまで、AIがフル伴走できるようになった。精度もサポート範囲も大幅に拡大している。
就活の長期化や求められる人材基準の上昇によって、学生は将来への不安を抱えやすく、企業側も優秀な人材を見極めることが難しくなっているようだ。
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