• HOME
  • 話題
  • 修学旅行でレストランを利用した『170人発症・30人入院』 「O157」集団食中毒 店を【営業禁止】処分に…

修学旅行でレストランを利用した『170人発症・30人入院』 「O157」集団食中毒 店を【営業禁止】処分に…

沖縄県は29日、糸満市の飲食店を利用した170人が、食中毒症状を訴えたと発表。

店の衛生管理に不備

県の薬務生活衛生課によると、今月14~18日『レストラン優美堂』で食事をした修学旅行生や教員ら計170人が、腹痛、下痢、血便などを発症。

うち30人が入院した。

(画像:沖縄県庁)

保健所が検査した結果、多くの発症者から腸管出血性大腸菌(O157)を検出。

このレストランが提供した食事が原因の「集団食中毒」と断定した。

また、店の衛生管理に、複数の不備があった。

そのため保健所は、食品衛生法に基づき、レストランに対して営業禁止を命じた。

多くの修学旅行生が利用

この店は、修学旅行用のメニューを用意し、大型バス50台が駐車可能。

(画像:『優美堂』ホームページより)

また、一度に1,000人収容できるため、多くの修学旅行生が利用している。

今月14日~24日までに、27校・約6,100人が食事をした。

そのため、今後も発症者や入院患者が増える可能性がある。

強い毒性

O157は、強い毒性を持っている。

そのため、出血性大腸炎や溶血性尿毒症症候群(HUS)を、引き起こすことがある。

また、重症化すると、命に関わる危険もある細菌だ。

(画像:O157 提供:東京都健康安全研究センター)

主に食べ物や水を通じて、人に感染。

特に、加熱が不十分な牛肉や、汚染された水、野菜、果物を食べることで感染するケースが多く見られる。

食品の衛生管理と手洗いを徹底

O157による食中毒を予防するためには、

食品の十分な加熱: 肉は中心部までしっかり火を通す(75℃で1分以上が目安)。

生野菜や果物の洗浄: よく洗い、できれば消毒も行う。

(画像:O157 提供:東京都健康安全研究センター)

手洗いの徹底: トイレの後、調理や食事の前には、石鹸と流水でしっかり手を洗う。

調理器具の衛生管理: 生肉を切った包丁やまな板は、必ず洗浄・消毒してから他の食材に使う。

飲料水の安全確認: 不明な水や井戸水は、煮沸してから使用。

日頃から、食品の衛生管理と手洗いを徹底することが重要だ。

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。