
杏が実感した森の魅力とは? 森の魅力を科学的に解明するイベントに登場
王子ホールディングス株式会社は7月31日、東京・代官山にて俳優の杏をゲストに迎えたトークイベント「森する時間~森に惹かれる”なんとなく”を解明~」を開催した。同イベントはムーミンとのコラボレーション企画「WITH FOREST PROJECT」の一環として実施されたもの。

今年フィンランドで3カ月を過ごした杏は「森の中にいるときは、無条件で気持ちが良いなって。言葉にできないのですが、なんとなくだけどすごく心地よいっていう気持ちになりますね」と実体験を語った。

この「なんとなく」という感覚について、東京大学大学院農学生命科学研究科の曽我昌史准教授は「実はきちんと心地よさの理由がある」と解説し、「五感を通して自然を体験することで、私たちの心と身体のバランスが整ってきます」とメカニズムを説明した。
イベントでは興味深いデータも紹介された。
23カ国を対象とした調査で「週1回以上自然と触れあう日本人の割合は21%で調査国中最下位」という結果が示されると、杏は「確かに、私は犬を散歩させたり子供を公園に連れて行ったりしていたので自然と触れていましたが、それがなかったら仕事と現場の往復だけだとちょっとカウントができないなと思いました」と共感を示した。
自然離れの背景について曽我准教授は幼少期体験の重要性を指摘すると、杏は「ヨーロッパ諸国はバカンスがあって、2~3週間、自然があるところに行くチャンスがあります。日本はこれだけ森林大国ですが、やはり時間を作るのが難しいってところになるのかな」と日本の現状について語った。

MCから自然を感じたくなる瞬間について問われた杏は「やはりリラックスしたい時とか、落ち着きたいなみたいな時ですね」と回答。曽我准教授はこれを「私たちの心と身体の深いところに根ざした”本能的なサイン”」と表現した。また杏は森林保護の重要性について「人が地球上で活躍している以上は恩恵を誰もが受けているので、私たちは責任をもって森を残していくことが大切ですね」と語った。
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