地域に根ざす介護のカタチ!デイ・サービスかなりやの挑戦

「地域の中で根を張りたい。地域の人々に気軽に立ち寄ってもらえる事業所でありたい」という理念を掲げるのが、有限会社デイ・サービスかなりやである。同社は、利用者、その家族、職員、そして地域の人々を「人財」として捉えており、代表の久野佳子氏にその理念と取り組みについて話を伺った。

施設について

平成13年通所介護事業所オープン。その後、様々な事業をオープンしましたが、職員の退職などで廃業。現在は地域密着型通所介護、訪問介護、障害福祉サービス、サービス付き高齢者向け住宅を経営しています。職員は明るく、声も大きいため利用者さんやご家族様からは「聞き取りやすくて気持ちがいいね」と言われています。

施設ではどのようなイベントをやっているのか

学生時代の恩師によるハーモニカボランティア、ギター演奏ボランティア、職員が習っているエレクトーン教室の先生による音楽セラピー、入居者ご家族対応のアロママッサージ、毎月開催される折り紙教室、アロマ体験会、お誕生日会、外出イベント、地域交流会、地域の方の協力による紙芝居の読み聞かせ…等々です。


なぜ、さまざまなイベントを企画しているのか

理由はありません。人と人のつながりで企画することができているイベントです。近々、亡くなった先代が興味をもってお世話になっていた車椅子ダンスのボランティアも開催予定です。

イベントをやってよかったエピソード

事故で記憶を無くした若者がいました。ドクターのすすめもあり、かなりやで開催されたギター演奏ボランティアに参加。自宅へ戻り昼寝を…起きてきて一言「お母さんおはよう」とか言われ家族は大パニック。家族を家族と認識されていなかったようで…先代である母からご家族から泣きながら連絡をもらったことを教えてもらいました。こんな話をきかされ人のつながりの大切さも知りましたし、やらなくていいことはないんだと実感しました。

今後の展望

年度末までには入居率アップですね。22部屋あるサ高住を8割程度は埋めたいです。地域密着型通所介護事業も利用者様が減っているので、こちらも利用者様が増えるように様々なイベントを考え、お金を出してでも利用したいと思えるデイサービスにしようと思っております。
おかげさまで訪問介護は順調になっているので、減らない努力をしないといけませんが…職員全員がスキルアップし、情報に対するアンテナがはれるようにし、遅れをとらないようにしていきたいです。
世の中を騒がせた感染症などで長期利用されていた利用者様がお空へ長期旅行にいかれてしまい、今のかなりや内は本当にさみしくなっています。2代目だから…と言われない施設づくりをしていきますので、興味のある方は遠慮なく遊びにきて欲しいです。



取材協力・有限会社デイ・サービスかなりや
代表取締役 久野佳子
http://www.f-kanariya.com

取材/文 石田あかね

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