九州の「買い物かご」静岡の沖で発見と話題 約1200キロ・潮のロマン
1月20日午前10時ごろ、静岡県伊東市富戸(ふと)沖で、買い物かごがダイバーによって発見された。
この買い物かごは、鹿児島市に本社がある、ホームセンター「ニシムタ」のもの。約1,200キロを流れて来たのか。
トレンドニュースキャスターは、発見者などから詳しい話を聞いた。
221万以上再生
かごを発見したのは、ダイビング歴20年のtakuya(@takuya_sea)さん。
発見時の状況について「沿岸に向かって風が吹いており、漂着ごみが流れ着きやすいコンディションだった」と話す。
また、「発見時は水面に浮いており、投稿した動画は回収しようと、少し引っ張り下ろした時に撮影したもの」と言う。
SNSに投稿した動画は、221万以上の再生がされている。
状態はかなりきれい
「漂着ごみが沿岸に流れ着くことは頻繁にあり、さまざまなものが流れ着くので、買い物かごが見つかることにはあまり驚かなかった」とtakuyaさん。
しかし、「ニシムタという名前になじみがなく、ニシムタって何?という感じになった」と語る。
さらに「フジツボの赤ちゃんがたくさんついていたが、状態はかなりきれいだった。おそらく短い期間で到着したものと思われる」と話してくれた。
では、ニシムタ側に、何か心あたりはあるのだろうか。
ニシムタ本社(鹿児島市)は、トレンドニュースキャスターの取材に対して「台風で買い物かごが流されたとは考えにくい。かごを、誰かに持っていかれてしまった可能性は否定できない」と語った。
ロマンを感じる
takuyaさんは、「漂着ごみは風向きによって、海外から流れ着くこともある。ごみとともに生きものが流れ着くことも。水中での面白い発見は、数年前のポケットピカチュウ」と話す。
SNS上では「ニシムタの文字が、やけにハッキリしていてシュール」、「プラスチックが、いかに分解されにくいかの象徴」、「時の流れや潮の流れに、ロマンを感じる」といった声が上がっている。
日本初水中撮影チーム
takuyaさんは、現在日本初の水中撮影チームに所属。全員が30代前半のメンバーだ。
このチームには「日本の海を世界に発信し、世界的にはスタンダードである、チームでの撮影に挑戦する」というミッションがある。
また、「楽しみながら、ダイビング業界の若手で力をあわせてムーブメントを起こし、世界的なフォトコンテスト受賞」が目標だ。
昨年は、Tokyo international Foto Awardsで金賞を受賞。
最後に、takuyaさんは「メンバーは現在6名。カメラマンやモデル、ライティングなどを全員がかわるがわる行いながら、撮影をしている」と語った。
(取材・文 小野貴弘)
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