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寮で食事した『女子大生59人発症』 「ウエルシュ菌」集団食中毒 調理施設を【無期限】営業禁止処分に…

広島・福山市は12日、市内にある大学の寮で食事をした女子学生59人が、食中毒症状を訴えたと発表。

発症者からウエルシュ菌

市の生活衛生課によると、今月6日、大学寮で『魚国総本社』が調理した朝食・夕食を食べた18~25歳の女子学生59人が、下痢、腹痛などを発症した。

(画像:福山市役所)

保健所が検査したところ、発症者から「ウエルシュ菌」を検出。

業者が提供した食事が原因による「ウエルシュ菌食中毒」と断定した。

また、食品衛生法に基づき、寮の調理施設に対して、無期限の営業禁止を命じた。

ミートボールや肉じゃが

6日に、寮で提供されたメニューは、

朝食:照焼きミートボール、いんげんのごまあえ、ご飯、味噌汁。

(画像:イメージ)

夕食:ブロッコリーの和風スパゲティ、肉じゃが、白菜の和え物、コンソメスープ。

耐久性の高い形態

ウエルシュ菌は、土壌や水、動物や人の腸内など自然界に広く存在する細菌。

この菌は酸素の少ない環境で増殖しやすく、芽胞(がほう)という耐久性の高い形態で生き残ることができる。

(画像:ウエルシュ菌 提供:東京都健康安全研究センター)

また、ウエルシュ菌による食中毒は、主に大量調理された食品を原因とすることが多い。

高温にも耐える性質

さらに、カレー、シチュー、煮物など、多くの量を一度に調理し、長時間室温で放置した際に菌が増殖しやすくなる。

(画像:ウエルシュ菌 提供:東京都健康安全研究センター)

加熱調理しても、芽胞は高温に耐えるため、死滅しきれないことがある。

調理後、温度が下がると芽胞が発芽し、菌が増殖する。

温度管理に注意

ウエルシュ菌による食中毒を予防するためには、

・調理後は、できるだけ早く食べる。

・作り置きする場合は、速やかに小分けして冷蔵・冷凍保存。

・再加熱する場合は、中心部までしっかり加熱する(75℃以上で1分以上)。

・大量調理の場合は、調理後すぐに冷却。

・調理器具や手指の衛生管理を徹底する。

特に大量調理や作り置きの際には、温度管理に十分な注意が必要だ。

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