
ホテルで朝食を食べた『3人救急搬送』 「黄色ブドウ球菌」食中毒 トイレに20回駆け込んだ人も…
三重県は2日、ホテルで朝食を食べた6人が、食中毒症状を訴えたと発表した。
レストランを営業禁止処分
県の食品安全課によると、先月25日『フレックスホテル』(松阪市)で、バイキング形式の朝食を食べた6人が、倦怠感、脱力感、下痢、吐き気、おう吐を発症。

発症者の中には下痢を20回、吐き気、おう吐を20回繰り返した人もいる。
25日午後には、3人が救急搬送された。
保健所が調査した結果、発症者や当日の保存食、さらに施設内から黄色ブドウ球菌を検出。
朝食が原因の食中毒と断定し、ホテルのレストランを営業禁止処分とした。
数多くのメニュー
朝食バイキングで提供されたメニューは、スクランブルエッグ、ベーコン、焼鮭、筑前煮、ウインナー、カレー。

また、ポテトスティック、ほうれん草胡麻和え、きんぴらごぼう、サラダ、ごはんなど。
毒素を産生
黄色ブドウ球菌が食品に付着し、適切な温度管理がされていない場合、細菌が増殖し、エンテロトキシンという毒素を産生。

この毒素が原因で、食中毒が発生する。
特に、調理後に常温で放置された食品や、手指の衛生管理が不十分な場合にリスクが高まる。
予防4原則
黄色ブドウ球菌食中毒を予防するためには、以下の点に注意することが重要。
• 手指の衛生管理を徹底する(調理前、トイレの後、食事前などに手を洗う)
• 食品の適切な温度管理(冷蔵保存や加熱調理)
• 調理器具や調理台の清潔を保つ
• 調理後の食品を常温で長時間放置しない。
これらの対策を講じることで、黄色ブドウ球菌による食中毒のリスクを、大幅に減らすことができる。
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