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修学旅行の中学生ら『106人発症』 「ウエルシュ菌」集団食中毒 ホテルが提供した食事が原因

京都市は13日、修学旅行中だった船橋市立中学校の生徒と教員などが、食中毒症状を訴えたと発表した。

発症者からウエルシュ菌

京都市保健所によると、今月6日~8日、ホテル杉長(京都市中京区)で食事をした中学生97人と、教員9人など計106人が下痢、腹痛などを発症。

(画像:京都市役所)

保健所が検査したところ、発症者7人の便からウエルシュ菌を検出した。

そのため、ホテルが提供した食事が原因の集団食中毒と断定。

食品衛生法に基づき、ホテルの調理部門に対して、3日間の営業停止を命じた。

シチューや肉じゃがなど…

ホテルが提供したメニューは、

6月6日(金)【夕食】

 すき焼き、生卵、白飯

6月7日(土)【朝食】

うどん、味噌汁、サラダ、出し巻き卵、赤魚の西京焼き、ひじき、ウインナー、ごぼうサラダ、白飯

(画像:イメージ)

6月7日(土)【夕食】

サラダ、サバの煮付け、ジューシーハンバーグ、肉厚トンテキ生姜焼き、湯葉煮、肉じゃが、あっさり抹茶ケーキ、白飯

6月8日(日)【朝食】

 シチュー、味噌汁、サラダ、出し巻き卵、サワラの柚庵焼き、千切り大根、野菜きんぴら、鶏唐揚げ、白飯。

大規模食中毒になりやすい

「ウエルシュ菌食中毒」は、菌が産生するエンテロトキシンという毒素が、腸管に炎症を起こし、急性胃腸炎を引き起こす。

(画像:ウエルシュ菌 提供:東京都健康安全研究センター)

また、ウエルシュ菌食中毒の原因となる食品は、カレーやシチュー、煮込み料理など、大鍋・大釜で大量に調理され、作り置かれたものが多い。

特に給食や仕出し弁当など、大量に作られる食品の中で増殖するケースが多く、他の細菌性食中毒に比べて大規模な食中毒になりやすい。

予防4原則

ウエルシュ菌による食中毒を予防するためには、

・喫食までの時間を短くする

・加熱調理後、速やかに冷却

・よく混ぜながら調理する

(画像:イメージ)

・調理後の食材は、小分けにして保存

以上の4原則が大事となる。

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