
レストランで酢を頼んだら… 中身は『殺菌・漂白剤』 女性2人が口に入れてしまい「化学物質食中毒」
三重県は11日、レストランを利用した女性2人が、「化学物質」による食中毒を発症したと発表。
トレンドニュースキャスター取材班は、県の食品安全課から詳しい話を聞いた。
ラーメンやきしめんに入れるため
今月8日の夕方、愛知県在住の女性2人が伊勢湾岸道・長島パーキングエリア(上り)のレストランを利用した。

その際、ラーメンやきしめんなどを注文。
これらのメニューに酢を入れるため、従業員に頼んだ。
すると、酢の瓶が空になっていることを、従業員が発見
現在も服薬治療中
厨房に行き、段ボールに入った業務用の容器から、瓶へ補充し女性に渡した。
2人の女性が、瓶の中身をラーメンやきしめんにたっぷりとかけ、口に入れた。

すると、刺激臭や喉の痛みを感じた。
レストランに申し出た後、医療機関を受診。
医師から、化学物質による「咽頭炎」との診断を受け、現在も服薬による治療を続けている。
情報共有されず
店が確認したところ、従業員が補充した容器の中身は、酢ではなく「次亜塩素酸ナトリウム(殺菌・漂白剤)」が入っていた。

今年から、厨房内で酢の段ボールと、次亜塩素酸ナトリウムの段ボールが並べて置かれるようになったという。
今回、瓶の中身を補充した従業員は、厨房ではなくフロア担当だったため、その情報が共有されていなかった。
誤飲すると…
保健所の聞き取りに「完全に酢だと思い込んでいた」と従業員。
保健所は、化学物質による食中毒と断定し、レストランを11日から営業禁止処分とした。

なお、次亜塩素酸ナトリウムは、強い酸化作用を持っている。
誤飲すると食道の組織を破壊し、熱傷や出血を引き起こす。
そのため、取り扱いには十分な注意が必要だ。
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