
イタリア料理店で食事した『9人発症』 「黄色ブドウ球菌食中毒」 店を【無期限】営業禁止処分に…
静岡県は17日、熱海市内の飲食店で食事をした9人が、食中毒症状を訴えたと公表。
9人全員・医療機関受診
県の健康福祉部によると、今月10日、イタリア料理店(熱海市)で食事をした17人のグループのうち、9人がおう吐、下痢、発熱などを発症した。
また9人全員が、医療機関を受診。

保健所が検査した結果、店の調理従事者と発症者から、黄色ブドウ球菌を検出した。
そのため、店が提供した食事が原因の集団食中毒と断定。
無期限の営業禁止処分
店が提供したメニューは、サラダやヒラマサのカルパッチョ、フリット(エビ、ワラサ)。

さらに、揚げピザ、リゾット、生ハム、パンナコッタなど。
県は食品衛生法に基づき、店を17日から、無期限の営業禁止処分とした。
毒素が食中毒の原因
黄色ブドウ球菌は食べ物の中で増殖し、その際に「エンテロトキシン」という毒素を産生。

この毒素が食中毒の原因となる。
なお、黄色ブドウ球菌自体は熱に弱く、60度程度で30分加熱することで死滅。
しかし、「エンテロトキシン」は熱に強く、100度で30分加熱しても分解されない。
夏場に発生しやすい
黄色ブドウ球菌による食中毒は、特に夏場に発生しやすい。
予防法としては、
・手洗いと消毒を徹底する。
・素手で調理をせずに必ず手袋を着用。

・食品を10度以下で保存し、常温での放置を避けることが重要だ。
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