デパートの『うなぎ』食べて130人食中毒 1人死亡・2人入院 発症者から「黄色ブドウ球菌」検出
横浜市保健所は29日、京急百貨店内の『日本橋鰻伊勢定』で販売された「うなぎ弁当」などを食べた計130人が、食中毒を発症したと発表。
男女130人が食中毒
市保健所によると、症状を訴えているのは10歳未満~90歳代の男女130人で、下痢やおう吐を発症している。
うち2人が入院中で、90代の女性が死亡した。
発症者から、黄色ブドウ球菌が検出されたため、保健所は食中毒と断定。
なお、死亡した女性については、持病があるため「(食中毒との)因果関係は不明」と保健所。
店を営業禁止処分
発症者は今月24日から25日にかけて、うなぎ弁当やうなぎ蒲焼きを購入していた。
また、2日間で、計1,567食販売されたという。
保健所は29日午後4時31分に、京急百貨店「日本橋鰻伊勢定」に対して営業禁止を命じた。
おにぎりや弁当で多く報告
黄色ブドウ球菌は、ヒトや動物の皮膚、消化管に常在する細菌の一種。
顕微鏡で見ると、ブドウの房のように連なっている。
なお、黄色ブドウ球菌による食中毒は、おにぎり、弁当、和菓子、シュークリームなどで多く報告されている。
手指を介して黄色ブドウ球菌に汚染されるため、手洗い・消毒の徹底。
また、食材は10℃以下で保管し、菌の増殖を抑える。
さらに、調理時に食材の中心温度を75℃で1分以上加熱することで、菌を殺菌できる。
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