水泳の授業中に小学生が溺れる 意識不明で救急搬送され死亡 教員3人は気づかず同級生が救助
高知市教育委員会は5日、市立小学校の水泳の授業中に高学年の児童が溺れ、意識不明の状態で、救急搬送されたと公表。
その後、児童は死亡した。
同級生が救助
市教委によると、5日午前11時ごろ、プールでバタ足の練習をしていた児童が溺れているのを、同級生が発見。
同級生2人が、溺れた児童をプールから引き上げた。
当時、教頭と教員2人がプールで監視中だったが、児童が溺れたことに気づかず、救助も手伝っていなかった。
水深が深い中学校で授業
この小学校では、プールの「ろ過装置」が故障したため、近くの中学校のプールで授業を行っていた。
なお、小学校のプールは、水深110~119cmだったが、中学校は114~132.5cm。
児童は、小学校より約10cm深い、130cmの地点で溺れたという。
教委と学校が安全と判断
この中学校プールでの授業ついては、事前に教育委員会と学校が協議し、安全だと判断。
しかし、教育長は「事故原因の1つには、小学生を中学校で泳がせたことにあると思う」とコメント。
泳ぎが苦手な児童への配慮
なお、文科省の「学校保健統計調査」によると、小学校の高学年児童の平均身長は、男子142cm、女子143.5cm。
中学校プールの一番深い場所(132.5cm)で、特に泳ぎが苦手な児童が立ち止まってしまった場合、どれだけ危険かを容易に想像できたはずだ。
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