強豪大津高校サッカー部 『全裸撮影』いじめ問題で活動自粛 県教委は取材に「被害生徒が複数の可能性」
サッカーの強豪・熊本県立大津高校サッカー部で、昨年男子部員が、先輩などに全裸で土下座をするように強要された問題。
トレンドニュースキャスターの取材で、被害生徒が複数いる可能性がわかった。
活動自粛表明
県立大津高校は、6日夜に記者会見を開き、当面サッカー部の活動を自粛することを表明。
なお、今月29日に予定されている全国サッカー選手権県大会の初戦に出場するかについては、全部員(約230人)と面談した上で、決定するとしている。
高野寛美校長は「当該生徒や家族につらい思いをさせ、おわびする」と謝罪。
被害生徒複数名の可能性
一方で、熊本県教育委員会は、トレンドニュースキャスターの取材に「被害生徒が複数いる可能性がある」と述べた。
全裸撮影事案が起きたのが、昨年1月で、被害生徒が学校に相談したのが今年7月。
かなり時間が経っていることについて、県教委は「被害生徒が言いたくなかった」と話しているとの報告を、学校から受けていると語った。
また、この事案が発覚したキッカケは、今年9月に保護者が県教委に相談したことから。
いじめ重大事態にも関わらず、発覚するまで大津高校は県教委に報告していなかった。
第三者委員会の限界
隠蔽も疑われるが、学校は「事実関係の精査に時間がかかった」と県教委へ報告。
これから設置される第三者委員会(弁護士、臨床心理士などの有識者が参加)で、報告のタイムラグについても調査される見込みだ。
ただし、この委員会に『捜査権』はない。
加害者の中には、卒業生もおり「協力しない」との姿勢を示すと、それ以上第三者委員会はどうすることも出来ない。
他県では、実際に委員会が15回以上開催され、報告書が出てくるまでに、1年半から2年かかるケースが目立つ。
真相解明には、困難が伴うことも予想される。
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