合宿中の大学生らが弁当食べてサルモネラ食中毒 1人死亡、3人入院、32人発症 和歌山県は「今後も数が増える可能性あり」
和歌山県は、白浜町の弁当店が提供した弁当を食べたことで、10~80代の男女32人が食中毒症状を訴えて、80代男性が死亡したと発表。
トレンドニュースキャスター取材班は、和歌山県生活衛生課から詳しい話を聞いた。
弁当が原因
県によると、25日に田辺市内で合宿中の大学生と教員26人中、20名が腹痛、下痢、発熱などの食中毒症状を訴えた。
この大学生らは、19日と20日に白浜町の「はま乃」が提供した弁当を食べていた。
田辺保健所が調べたところ、この業者が19日と20日に提供した弁当を食べた51人のうち、32人が食中毒症状を訴えていることが判明した。
うち7人からサルモネラ属菌が検出されたため、県はこの業者が提供した弁当が原因と断定。
なお、県はこの業者を8月29日から9月7日まで、計10日間の営業停止処分とした。
2日間で計1,441食提供
死亡した80代の男性は、20日に弁当を食べて、22日に食中毒を発症し、救急搬送された。
治療が続いていたが、26日に死亡。また、30日午後7時現在、80代2人と50代1人の計3人が入院中だ。
生活衛生課の担当者は、トレンドニュースキャスターの取材に「処分を受けた業者が19日に提供した弁当の数は888食。20日にも553食提供しており、食中毒患者が増える可能性も考えられる」と語った。
原因食品としては鶏卵が有名
サルモネラ食中毒の症状は、感染して12時間から72時間の症状のない期間があった後に、下痢、腹痛、発熱などがみられる。
まれにサルモネラ菌が血液中に入り、他の臓器に病気を起こし、重症化することもある。
特に高齢者や小児、免疫に障害がある人は注意が必要だ。
原因食品としては、「鶏卵」がよく知られており、食肉での感染もある。
今回の食中毒の原因食品は、現在県が調査中。
十分な加熱調理が有効
予防のためには、食べ物に細菌を付着させないことが第一。
また、生ものを切った包丁やまな板はきれいに洗うこと、冷蔵庫から取り出した生肉や割った卵は、直ちに十分な加熱調理することが大事だ。
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