それって糖尿病の症状かも!? 現役医師が注意点を解説
糖尿病は、日本で約1100万人かかっていると言われている。
成人だけで考えると、6人に1人が糖尿病なのだ。
糖尿病は発見が遅れると、命に関わることもある。
今回は、どうすれば糖尿病だと、早く気づけるのかについて解説する。
よく喉がかわく
最近暑くもないのに、よく喉がかわいて水を飲むということはないだろうか。
糖尿病になると、血糖値が上がる。
血の中の糖分が多くなるので、ベタついている。
そうなると血を薄めないといけないので、水分が欲しくなるのだ。
尿にいく回数が増える
喉がかわくと、水分をたくさんとるので、普段より血液の中の水分の量が増える。
血の中の血糖の濃度を下げるためには、水分はとったほうが良い。
しかし、身体にとっては必要な水分量よりも、はるかに多くの水分が身体の中に入ってしまうのだ。
そのため、尿として体外に出ていくので尿の回数が増える。
体重が減る
本来、糖分は血液中から体内に取り込まれて身体の栄養になる。
糖尿病になると体内に糖分が取り込まれなくなり、血糖が高くなるのだ。
そうなると、身体の栄養にするための糖分が不足する。
栄養不足となれば、筋肉や骨などが溶けて栄養にするしかなくなる。
ますます痩せてしまうことになるのだ。
足先がしびれる
糖尿病になると、手足がしびれやすくなる。
初期症状としては、原因不明だが足先からしびれることが多い。
ぴりぴりとしびれるほかに、触られている感覚がなくなることもある。
このような症状を放置していると、血流がますます悪くなってしまう。
その結果、足が腐りやすくなってしまい、場合によっては足を切断しなければならない。
目がかすむ
血液中の糖分が多くあると、血管がつまりやすくなる。
目の血管は、非常に細いために障害を受けやすい。
この細い血管がつまることで、目がかすんだり、蚊が飛んでいるようなものが見えたりする。
初期症状があればすぐに医療機関へ
糖尿病は放置していると、全身に影響を与えて命を落とすこともある。
糖尿病は初期に発見できれば、薬物療法だけでなく、生活習慣を改善するだけで改善することも多い。
6人に1人はかかる疾患であり、他人事ではない。
早期発見して、適切な対応を取るようにしよう。
執筆者:あやたい
医療制度や医療職・医療現場が抱えるさまざまな問題について考える医師。
日々変わっていく医療現場から生の声や、日常に役立つ医療知識を発信したいという思いで執筆。
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