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レストランでハンバーグ食べた『7人発症・6人入院』 【腸管出血性大腸菌】食中毒 「入院した1人は重症」

島根県は8日、安来(やすぎ)市のレストランで食事をした7人が、食中毒症状を訴えたと発表。

トレンドニュースキャスター取材班は、担当課から詳しい話を聞いた。

6人入院うち1人重症

県の薬事衛生課によると、先月30日から今月3日にかけて『グルメ&コーヒー舶来屋』で食事をした7人(9~60代)が腹痛、下痢、血便などを発症。

(画像:島根県庁)

7人全員が医療機関を受診し、6人が入院した。

うち1人は、溶血性尿毒症症候群(HUS)を発症し、重症。

共通して食べたメニュー・ハンバーグ

また、保健所が検査したところ、2人から「腸管出血性大腸菌」を検出した。

保健所は、レストランが提供した食事が原因による食中毒と断定。

食品衛生法に基づき、店に対して5日間の営業停止を命じた。

(画像:島根県庁)

なお、発症者が共通して食べたメニューはハンバーグ。

また、該当期間にレストランを利用した客は600人以上いるため、今後発症者が増える可能性がある。

子どもや高齢者は重症化リスク

腸管出血性大腸菌は、動物や人の腸内に存在する大腸菌の一種。

特定の毒素(ベロ毒素)を、産生することで病原性を持つ。

O157やO111などの型があり、特にO157は日本でも多くの食中毒事例が報告されている。

(画像:腸管出血性大腸菌O157 提供:東京都健康安全研究センター)

なお、今回の型については、保健所が現在調査中。

そして感染後、3~8日で激しい腹痛、水様性下痢、血便などの症状が出る。

特に子どもや高齢者は、溶血性尿毒症症候群(HUS)を引き起こすことがあり、重症化することがある。

肉の加熱や調理器具の衛生管理

腸管出血性大腸菌の主な感染経路は、加熱不足の肉(特に牛肉)、汚染された水(井戸水や湧き水)。

また、生野菜(汚染された土壌や水で育てられたもの)、汚染された調理器具(包丁やまな板)など。

(画像:腸管出血性大腸菌O157 提供:東京都健康安全研究センター)

腸管出血性大腸菌による食中毒を予防するためには、

生肉を扱った後は、手をよく洗う。

包丁やまな板は、生肉用とその他の食品用で分ける。

肉は中心部まで十分に加熱する(75℃で1分以上)。

生野菜はよく洗ってから食べる。

調理器具は使用後すぐに洗い、熱湯をかけて消毒する。

特に、肉の加熱や調理器具の衛生管理を徹底することで、感染リスクを減らすことができる。

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