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『君の花になる』弾(高橋文哉)よ、それは仲直りのハグではない

「これが真ん中に当たったら、デートな」といきなり宣言し、ダーツの矢を飛ばした弾(高橋文哉)。蓋を開けたら、ラブソングを作るヒントを得るため、カップルが集まる場所についてきてもらうのが目的だった。

高橋文哉 さん(画像は髙橋文也Instagram:fumiya_0_3_1_2から)

結局、ダーツの矢は外れてしまうのだが、デート(取材?)そのものは流れで決行されることに。あす花(本田翼)や弾以外に、8LOOMのメンバー全員が同行する展開になってしまったが、果たして?

あす花「昔と今じゃ別人」にショック

配信ランキング1位を獲得しなければ、8LOOMは事務所との契約終了。このミッションは続いている。しかし、なかなか作曲作りが進まない弾。助けるためにも、あす花+メンバー全員で動物園へ行くことに。

ここで、とある事件が起こる。あす花と弾が、元教師と教え子の関係であることが知れ、その勢いで弾は「昔のアンタと今のアンタは違う」と口にしてしまったのだ。

それを聞いたあす花は、自分でも想定外のショックを受ける。彼女の抱えているトラウマについては、時おり回想シーンが挟まるくらいで具体的には描かれていない。しかし、激務や生徒との人間関係あたりが原因なのは察せられる。

教師になる夢を叶えたにも関わらず、挫折し、いまはまったく違う仕事をしているあす花。それなりに寮母の仕事に誇りを持ってはいるが、そう簡単に、挫折した過去に対しての折り合いは付けられないだろう。

その後、あす花は姉の弁当屋を手伝うべく、しばらく寮を離れることに……。

明らかに「仲直りのハグ」ではない

それにしても、ラブソングを作ろうと躍起になる弾を見ていると、ドラマ「ファイトソング」(2022年・TBS系列)で間宮祥太朗が演じていた芦田を思い出す。彼も、曲作りのヒントにするために疑似恋愛をしていた(その後、本物の恋愛になるのだが)。

やはり、恋愛経験がなければ、響くラブソングは作れないのだろうか?

曲作りのヒントも芳しくなく、不用意な発言であす花を傷つけたことを後悔する弾。メンバーからの後押しで、あす花たちが弁当屋を出店している先まで会いに行く。

「思ってること伝えたほうが、スッキリするよ?」

そんな助言に背中を押され、彼自身の言葉で謝る弾。自ら着ぐるみに入ってビラ配りをしたり、おもむろに屋上で弾き語りを聞かせる勇気があれば、もっと早く謝れたはずだが……。そんなツッコミも野暮に思えるほど、真摯さが伝わるシーンだった。

しかし、これだけは言いたい。「ハグ。仲直りの」と言った弾、君のハグの仕方は明らかに「仲直り」のハグとは言い難いです……。首元に顔を埋めていいのは、恋人だけではないでしょうか?

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